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2004年8月・アテネ五輪で日本は多くのメダルを獲得

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《2004年8月》
アテネオリンピックで、日本はたくさんのメダルを獲得した頃です。

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◆8月10日/お笑い・コント・バラエティーTV番組
 
もう25年ほども前に、TVを介して最初の漫才ブームみたいなのがありました。明らかにTV放送と言うメディアに乗った演芸でしたが、エレキギターがTVでもてはやされた後だっただけに、新鮮味はありましたね。当時の出演者から、今でも結構なタレントが活躍しています。

TVと言う現代の情報源は、確かに色々な功罪を人間生活に与えていると思われます。子供時代からTV番組を子守唄の代わりに過ごしている現代の若者たちは、彼らが見たり聞いたりにする内容で、その子の生活パターンが左右されかねないのです。

それについて最も懸念すべきは、騒ぐだけのチャラチャラのお笑い番組を1時間も2時間も見る事でしょう。これほど馬鹿らしい時間の使い方はないのです。若い時期にそんな番組に興じる人の未来は暗いと言えるでしょう。それを職業にしようとするならまだ救いはありますが。

最近「コントブーム」としてのTV番組が多いようですが、果たしてそのレベルは…目新しさが感じられるのはほんの一部でしょう。怒鳴ったり駄洒落だったりのコントなどの内容に乏しいドタバタは見苦しいとしか思えません。

同じお笑いでも、吉本新喜劇の舞台の方が関西の独特なお笑い文化が感じられて、まだ安心して笑えます。近代芸能としての「漫才」自体は、明治中期に関西地方で三河万歳などを真似て正月の街角などで掛け合いをした事から発生してきたようです。

「万歳(まんざい)」は、遠く奈良時代からお祝いを意味する「千秋(せんず)万歳」と呼ばれて、宮中の芸能として始まり、やがて全国的に広まったらしいのです。東北地方から九州・沖縄まで郷土芸能や無形文化財として伝わっている能や神楽のお喋り版と言えるでしょう。

現代の漫才の形は、大正時代の演芸場の話芸として鼓や張り扇などを使い、滑稽掛け合いとして流行り始めました。その後、本格的現代漫才のはしりは、ご存知、昭和初期の「エンタツ・アチャコ」の登場から。

横山エンタツ・花菱アチャコは昭和9年、それまでの和服を捨てて、洋服で現れました。定番であった歌も謳わずにしゃべくりだけで舞台を押し通し、観客に新鮮さを与えたのです。

しかもその会話の内容が、日常生活やスポーツの話題などのそれまでになかった画期的な内容で、一気に人気を博したと言います。

昭和50~60年代の「横山やすし・西川きよし」のような、話題の豊富さやテンポの良さを持たない最近のコントは、底が浅く惰性で見るしかないレベル。今年いっぱいでブームはなくなるに違いありません。 
 
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◆8月25日/人は指紋、牛は鼻紋(びもん)、日本人の細やかさ

人間の指紋は一人一人すべて違うのは誰もが知っています。貝殻のすべての模様も、シマウマの縞模様もすべて違うのです。自然の力はこんなところにも表れるのですね。

牛の場合は、鼻紋(びもん)と言われ、鼻の地紋が人間の指紋代わりになっているらしいのです。牛の鼻に墨を塗って紙をあて、鼻紋を採取。肉用和牛の場合は正確な台帳を作って管理しており、それに大いに役立っているとの事です。

西部劇に出てくるような荒っぽい飼い方とは違い、日本の高級牛は長年の品種改良と丹精込めた飼育によって、立派な肉牛になります。松坂牛や但馬牛、最近は佐賀牛も高級牛として有名になっています。

生後6ヶ月以内に“子牛登記”を行い、血統書に鼻紋を記録。その後、1歳半~2歳半に成長した段階でもう一度“基本登録”します。その際に子牛の時の鼻紋と照合されて、血統書に記載されている牛と間違いないと確認されるのです。

こまごまとした日本人の性格が表れているようなやり方ですが、そう言われれば、日本には「微に入り、細にわたる決め事」が多いですね。

所得税の納税表なんか嫌になるほど細かく計算されています。よくまあ、ここまで計算したなと感心すると同時に、真面目な日本人像が見えてくるようです。

鉄道の時間どおりの運行は、世界の驚異の的らしいですね。日本に住んでいれば、電車の時間が5~6分違えば随分とルーズな電車の運転手だな…と感じますが、ある国では1時間くらい違うのは当たり前と言う国もあって、そんな国とは雲泥の差があります。

しかし、たまにはそんなルーズで大まかな生活リズムで暮らしてもいいのではないかと思うのはいけませんかね。コセコセと時間に追われても、「なるようになるさ」と適当に暮らしても、暮らし方にどんな差が出てくるのか分かりません。

ままよ…義務にも責任にも追われない生活もいいものかも知れんとも思う時があっても良さそうです。人間の指紋も、牛の鼻紋も気にしなければどうでもいい事なんでしょうけど…。

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◆8月28日/アテネオリンピックでの日本躍進
 
競技するにおいて、陸上や水泳などは着順・距離・高さなどで「勝った負けた」がはっきりします。格闘技もポイントが明らかになっていて分かりやすいのですが、しかし、競技の中には採点する審判の意向で疑問点が出てくるのも結構ありますね。

体操やシンクロ・冬季のフィギアなどは採点競技。中には競技者の不満を秘めた結果も多いことでしょう。アテネでは体操の採点結果に大ブーイングが起こり、点数がアップした…などの混乱も起こっています。
 
さて、今回のアテネ大会は日本にとって大成功でした。IOCのロゲ会長が、2~3年前に日本の施設を見て、その先進ぶりに驚いたとの事。加えて、科学的訓練を目のあたりにして、日本選手の躍進を確信したらしいのです。

柔道が日本の金メダルの半分を占めていますが、まあ、1個は1個です。水泳や体操・女子レスリングなども目立ちましたが、今回はアーチェリーやヨットなど、日本におけるマイナーな競技でもメダルが取れて良かったのではないでしょうか。

今回の結果を受けて、小泉首相が金メダリストに国民栄誉賞を…と言いました。次の選挙までは2年ばかり時間があるし、“選挙目当てとは思われないだろう…”との理由もあったらしいのですが、あまり多いので栄誉賞の価値が薄れる、と却下されました。

確かに、あの選手には授与して、あの選手には授与しない…ではまずいでしょう。

日本にとって、史上最多のメダル数だったのは特筆すべきですが、加えてドーピングの疑惑が何も無いのも誇って良いのでは…。
 
特に東欧などにドーピング疑惑が多いのも、目立ったプロスポーツが無く、オリンピックや世界選手権での報奨金が魅力的であるらしいのです。日本円に換算したら、家も買えそうな金額なら、それは何としても勝ちたいでしょうね。
 
それにしても、ロシアと肩を並べるまでに躍進して来た中国は、北京五輪ではアメリカとも並ぶかも知れません。スポーツ面でも超大国にのし上がっては来たのですが、問題はマナーだと言われます。