最後の「夜間院長」だった
『ディア・ドクター』をみた-2
多くの困難を乗り越えて、『ディア・ドクター』をみる機会が訪れた。
まだみていらっしゃらない方のために、すこし解説させていただく。
山間の静かな農村で、笑福亭鶴瓶さんが診療所の一人医者をしている。
ベテランの看護師が一人(余貴美子)。
そこにボンボンの研修医(瑛太)がやってくる。
この前みようと思った時は、
「ディア・ドクター」というくらいだから、鶴瓶さんが失踪したのは、鹿狩りに行って、遭難したのではないかと想像したが、そうではなかった。(念のため補足すると、『ディア・ハンター』という有名なアメリカ映画があるが、鹿狩りの青年がベトナム戦争に行く話だった)
赤い車に乗った研修医がやって来るまで、鶴瓶はバイクで往診していた。
研修医が来てからは、車に乗せてもらって往診するようになった。
その時言った鶴瓶の言葉、
「オレ、免許持ってないんや」
これが、キーワードになるとは気付かなかった。
作品名:最後の「夜間院長」だった 作家名:ヤブ田玄白