2003年12月、ついにフセイン大統領が拘束された頃
米国は現在の経済力・軍事力を維持するためには、どうしても石油量の確保が必要と思われます。もちろん、エネルギー源としては原子力が最も効率的なのは分かっていますが、惜しいかな安全面での懸念がまだ解決されていません。
100%の安全性が確立されるまでは、まだまだ石油エネルギーが必要でしょう。しかし、化石燃料の埋蔵量にも限度が見えてきています。
米国本土は勿論、大西洋の北海油田もそろそろ枯渇の時期が近いかも知れないし、世界で最も質が良くて最後まで残ると言われる中近東のイラクやサウジアラビアの油田に目をつけるのは、今や世界の帝国となっている米国にとっては当たり前です。
魅力的な地域であるのは間違いないところ。イラクの石油利権を掴むまで、おそらく撤退はしないと思われるので、イラクはとんだトバッチリと言えるでしょうね。
作品名:2003年12月、ついにフセイン大統領が拘束された頃 作家名:上野倫五