「検食」だけではすまなかった
傍から見れば、私の対応は紳士的で冷静だったと見えただろう。しかし、実際は違う。
腋の下は汗でびっしょり。
顔はほてって、心臓はドッキンドッキン。
声は震えていて、先生に説教された小学生のようだった。
15分ぐらいも説明しただろうか。
ようやく電話が切れた。
私は疲労困憊した。
胸が重苦しくなっていた。(血圧が上がるといつも胸苦しい感じになる)
帰宅して、30分ぐらい横になってから、血圧を測った。
169/96! 高い。(いつもは130/80ぐらいなのだ)
それから一杯飲んで夕食をゆっくりすませて、測りなおすと、133/84だった。やはり、ストレスだったらしい。
皆さまも、ストレスを避けて暮らしていただきたい。
たまには、山奥の温泉に行って、のんびり湯につかるのもいいだろう。
温泉に行けなければ、目を閉じて、温かい湯ぶねに浸かっている自分をイメージしてみよう。ちょっと空しいが、それでもだいぶ違うのだ。
そのほか、ペットと触れ合うのもいい。
そんな毎日を過ごしていても血圧が下がらない人は、本当の高血圧患者です。
病院に行きましょう。
作品名:「検食」だけではすまなかった 作家名:ヤブ田玄白