小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

2002年7 月、6月に続き永六輔さんの「大往生」から

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
《2003年・7月》
永六輔さんのエッセイ「大往生」は面白いですね。その第2弾と第3弾!

=================================

◆7月2日/大往生・その2「病い編」

この「大往生・その2」は、一つ前の項目の「大往生」を見ないとよく分かりません。まず前を見てからどうぞ。

●「白内障の手術をしましたらね、まぁ世の中がきれいに見えて嬉しくなりましたよ。でも、ガッカリしたことは、鏡を見て自分が婆さんだとよく分かった事ですよ。」

●「煙草の害に付いては色々言う先生がいますがねえ。煙草の益に付いては何故言わないのかなあ。」煙草はプカプカ、酒はがぶ飲みしても長生きの人がいるのに、禁酒禁煙で短命な人もいる。

●「病気に効く薬はあります。身体に効く薬はありません。」

● 薬漬けにしないと、病院の経営が難しいと言う現実がある。「病院がなくなるよりいいでしょう?飲まなくてもいいから、薬を受け取ってください。」

●「器官の存在を感じたら、そこが病気と言う事ですよ。」

●「しびれ方を説明してください。」 何て言うんだ?「ビリビリ?ジンジン?ズンズン?ジカジカ?……ン、あなた言ってみてください。」

●「痔とか腰痛とか肩こりとか、人間が立って歩くようになってからです。動物にはそんなものはありませんよ。」

●「変な医者だったな。ガンの疑いがあって胃潰瘍だったら『ガンモドキですね。』だって。」

●死因と言うのがあって、老衰で大往生するのが「自然死」と呼ばれるのである。ところが、死因の10位までに「自然死」が入ってない。ちなみに1位はガン。そして色々な死因が並ぶが、日本では成人病(今は生活習慣病と言う)が目立って増えている。事故死、戦死、災害死…さらにはエイズなども無視できない。

死因を「心不全」とするのはやめて、もっと具体的な言い方にして欲しい。心臓が止まり、瞳孔の反応が無くなったらご臨終。しかし最近はコンピュータが生命の終わりを知らせてくれるので、「ご臨終です。」と言う言葉が不要になって来た。

●「近代西洋医学は200年。東洋医学は2000年。どっちを信用する?」
※西洋医学は対症療法。東洋医学は予防医学…と筆者は思う。今の薬は副作用と言うリスクを覚悟する必要があり、副作用を押さえる薬が存在する。
  
●「咳というのは自己防衛です。自分の身体に合わないものを拒否しているんです。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◆7月3日/大往生・その3「老い編」川柳あり

昨日、知人が肝硬変からの肝ガン(?)で逝去。「大往生(自然死)」だった訳だが、筆者より3歳後輩の50歳。何とも早すぎる。寿命という言葉は、やはりそれに似合う年齢じゃないと使いたくない。この日記を書くのを1日控えてしまった。冥福を祈ろう。

この「大往生・その3」は、1つ前「大往生・その2」と2つ前「大往生」を見てからにしてください。つながりがあります。

『老い』という言葉は一般的にはどう受け取られるのか、果たして人間にそんな自覚が出るのかどうか、自分の数年後を想像しても興味深い。

以下は、病院関係者が作った川柳と言う事を念頭に……

◎福祉より 薬が生んだ 長寿国

◎死ぬ人が いなくなりそな 健康誌

◎薬屋が 医者の見立てに けちをつけ

◎風邪ひいて たまご酒飲む 薬剤師

◎クラス会 無料の医療相談日

◎分からないことを老化と 医者は言い

◎カロリーを 説いてる保健婦 太り気味

      …………

●「歳をとったと言うけれどさ、私は歳をとった覚えは無いよ。」

●『アメニティ・タウンのニーズによるデイサービスを考える会』と言う集会があった。「日本の高齢者の問題なんだから、日本語でやっていただきたい。」

●「歳をとったら、転ばない、風邪ひかない、食い過ぎない…これで10年は長生きしますよ。」

●「ハゲたり、白髪になったりして嘆く事はないんですよ。それまで生きられたと思えばいいんですから。」

●「相撲の世界では、30代の『年寄』がゾロゾロいますよ。」

●「90度、腰の曲がった婆さんが仰向けに寝ると、足は90度に立っているんでしょうか。」

●「煙草、酒--こんなおいしいものをやめると、身体に良くないよ。」

●「今はただ 小便だけの 道具かな」三遊亭圓生

● 「寝るって言うのは、結構エネルギーが必要なんです。老人が早起きするのは、そのエネルギーがないからです。」

●ある老人ホームで、昔、ピアノを弾いていたという粋な男性老人が入所した。いつも赤い蝶ネクタイ。どのお婆さんにもレディーとして対応する。この老人が庭を散歩するようになったら、お婆さん達もずいぶんとお洒落するようになった。「まるで雑巾のようだったお婆さん達が、少女のように愛くるしくなりましたよ。でもねえ、そのお爺さんが亡くなったら、また前の雑巾のように…。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◆7月13日/野菜? 果物?
 
前回は、寿命とか老いとか取り上げてみましたが、最近の統計では日本人の女性の平均寿命は世界一とか。

今の85歳前後の方は、大正5~6年頃の生まれ。その年齢の日本人は、戦前の食糧難時代に青春時代を過ごした方達です。つまり、今でこそ盛んに言われる「栄養のバランス…どうのこうの…」とは関係なく粗食に耐えた頃。延命措置を差し引いても大したものと言えます。

実は、日本人の平均寿命の高さはもうピークで、今後10年後くらいからは次第に下がってくると思われます。そして、このままの食生活だと体型もアメリカ型の肥満型で、生活習慣病が蔓延するようです。

食い過ぎ、化学製品食料(ファーストフード)の摂り過ぎ、清涼飲料水、そしてストレスと不摂生。全く条件が揃うもので、また人生60年…の時代がやって来るかも。
 
そんな中、唯一の救い(農薬はとりあえず考えないものとして)は、野菜や果物などの摂取もまあまあ多い事でしょう。魚と野菜、そして上質の水が健康の基本。私にとってはビールなんかも健康の元になるのですが…。

その野菜ですが、時として野菜なのか果物なのか迷う物があります。例えば「スイカ、トマト、ウリ、梅」…等々。そんな事はどっちでも良いと言えばそれまででしょうが、しかし気になりだすと、ちゃんと調べたくなります。一体何をもって野菜と果物を分けるのか…そんな定義があるのかどうか。

地表や地中に実をつけるのが「野菜」、木の枝や幹に実をつけるのが「果物」と言うのが一般的のようです。

地中には大根、人参、牛蒡…などの根菜類。地表には「レタス、キャベツ、葱」…などの葉類。それらが野菜。そして木の実といわれる「柑橘、リンゴ、桃、ブドウ…」。そんなのが果物と言えるようです。
となると、やはりスイカやトマトやウリは野菜の部類なのでしょうか。イチゴだって…。

一つの分け方として、
◆市場では、料理して食べるのが野菜、そのまま食べるのが果物と呼んでいます。そうなると、銀杏や梅の実、スダチや柚子も野菜の仲間。トマトやスイカは果物となりますね。