2003年6 月、中心商店街と郊外大型店の問題
地球は太陽との距離が絶妙で、しかも地球のサイズによる重力のバランスが、空気をはじめとする多数の元素や水の存在などを可能にし、更に太陽からの紫外線を遮断するオゾン層の存在などは、まさしく奇跡の天体としか言いようがない「生きている地球」と形容されて然るべきなのです。
そんな地球の最大の敵は、空間を突き進む彗星でもなく、小惑星や隕石でもない。間違いなく、我々人間でしょう。
丁度、SARSが人間にとって恐い存在になっていますが、地球にとって人間は段々と凶悪になってきているに違いありません。特にこの100年間は、地球を痛めつけています。迷惑千万な人間どもをどうやって排除するか…地球がそろそろ考え始める頃かも知れません。
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◆6月28日/デジタルかアナログか
このところ、最低でも毎日2回~3回はPCのメール、またはホームページ閲覧をやっています。加えて、携帯でもメールのやり取りをやる訳で、まさにデジタル化の餌食になっている感が強いのです。朝には必ずメールのチェックをしないと何だか落ち着きません。
53歳にもなる団塊の世代の人間が、どの位そんなことをやっているのでしょう。若い人が携帯を離せない気持ちが分かりますね。
この頃はPCのキーボードにもある程度慣れて、4~5年前のオッカナビックリ触っていた頃がウソのようです。仕方なく始めたPCがもはや手離せません。
何と言っても文章を書いたり、統計をとったり、資料として保管するのに全く便利なのは間違いなく、手書きでやっていた数年前の資料を見るたびに、その便利さに脱帽です。
しかし、2ヶ月ほど前に、我がPCにコンピュータウイルスが侵入。その傍若無人振りに気持ちが揺れました。1年程前にも侵入を許していたのが、その後にプロバイダのウイルスチェックサービスに加入したので何だか安心していました。
もちろん万全とは思ってはいなかったのですが、本当にやられた感じがしたのは初めて。他の人にも迷惑をかけたようで反省です。
ところで、キーボードを触る指先の動きは、実は老化する脳の活性化に役立つと言う説もあります。モニターを見る行為は目には良くないし、電磁波の弊害も言われていますが、すべてが体に悪いのではないとも思いたい。
よくマージャンをするとボケない…脳の老化防止に最適と言われますが、キーボードは、そのデジタル版と言ったところでしょうか。勿論、体全体のことを思えばスポーツをして、うまいものを食って、安定した日常生活を送ることが第一でしょう。実際に自分で考え、趣味的な行為に没頭出来れば最高でしょう。
しかしよく考えれば、10数年程前までは携帯電話も珍しく、インターネットなんてのは存在も知られていなかった。現代の10年は、1世紀前の100年に匹敵するとは本当でしょう。
これだけ便利そうなデジタルですが、それでは何故全面的に市民権を得られないのか…何故どこかの部分で非人間的に思われるのか…。単純に考えれば、生身の動物とコンピュータ内の動物との差があるようです。
一番良い例が映画の中にある。あのデジタル画面を見て、「うわツ、信じられない動きの場面がすごい」と思うのか、「こりゃコンピュータで作ってるな」と白けるのか。まあ、客観的に言えば6対4でデジタルが有利でしょう。これからはデジタル時代の幕開けでしょうかね。
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◆6月29日/永六輔さんの「大往生」が面白い
今でこそTV放送がけたたましいのですが、昭和30年代はまだ草創期。その頃からNHKの放送でよく聞いていた名前の一つに、永六輔…という名前がありました。
「夢で逢いましょう」という洒落た感じのバラエティー。最近の下劣なバラエティーではなく、我々が軽妙な感覚を覚えた、あの洒脱なおしゃべりの番組です。その構成を手がけていた人物と思います。
その永六輔著の『大往生』という単行本を読んでいて、なるほどこんな面から考えると、「死」 とか「病い」とか「寿命」とか「老い」とかの捕らえ方がこんなに面白く変わるものかと感心しました。それはお釈迦様の言う“四苦”を思い出させます。
そのうちの「病い」の項目から、医者・病院・治療などの面で、そのエッセンスを少し記してみます。(患者と医者の双方の立場がありますが。)
●「癌って言う言葉の響きがいやだねえ。違う名前がつけられないかしら。治らなくても、可愛い名前で死にたいねえ。」
●カリエスを心配した友人が病院に行った。当人はカリエスと信じこんで医者にそう伝えた。すると検査をした医者が言った。「大丈夫、カリエスではありません。ガンですよ。」
●病人が集まると、何故か病気の自慢をするんです。もちろん重い人が偉いので、尊敬されるんです。
●「医者は危ない手術はしませんよ。下手して訴えられるよりは、様子を見ましょう、と言っている方が楽ですから。」
●「寝ているところを起こして、時間ですからって睡眠薬を飲ませるんです。すごい病院でしょう?」
●この話をある医者にしたら、「そういうケースがあっても乱暴だとは思わないで下さい。それでリズムを作るって場合もある。素人の理解できない事もあるんです。」……それが本当なら、素人にわかる説明も必要だ。
●「人間ドックに行くというストレスがある。行くと何と診断されるか分からない不安感からストレスになってね、診断されたらされたで、本当かどうかの不信感…こんなストレスで胃潰瘍になる人もあるんだって。」
●「人間ドックで若いと太鼓判を押された人が、張り切りすぎて死んじゃった人もあるそうな。」
●「人間ドックは保険が効きません。普通の診察で、調べて欲しいところを痛いとか苦しいとか言った方がいいですよ。同じ事をして、保険が効きますから。」
作品名:2003年6 月、中心商店街と郊外大型店の問題 作家名:上野倫五