「運」について掘り下げてみる
仕事の運も、諦めてはいけない。
どんな仕事を与えられるか、どんな上司のもとで働くか、どんな部下をもつかは運である。
上司を教育するのは困難だが、部下は教育できる。猫を教育するよりは易しいだろう。
タクシードライバーを例にとると、その日の売り上げは運に左右される。
自分の行きたいところに客を案内できればいいが、そうはいかない。
客の希望を無視して、自分の好きな所へ連れてゆけば、警察へ連れてゆかれることになる。
客があっちと言えば、そこへ行かねばならない。運なのだ。
そのためか、タクシードライバーは気安く〈運チャン〉とよばれることもある。
作品名:「運」について掘り下げてみる 作家名:ヤブ田玄白