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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「検食院長」なのか

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 ついでだが、もうひとつ参考になる経験をした。
一ヶ月ぐらい前に、仲間と東北にゴルフに出かけた時のことだ。
遅いスタートのせいもあったが、客を詰め込みすぎていたため、異常に時間がかかった。
ハーフ終わると2時近くだった。
帰りの新幹線に間に合いそうもない。

 ハーフで止めようということになった。
四人の中から一番コワそうな顔つきの人を選んで、フロントに交渉に行かせた。
「我々は遠方からやって来た。帰りの新幹線に間に合わないと、次の重要な仕事に差しつかえる」
とでも言って脅したのだろう。
支配人以下幹部の協議の結果、プレイ代はハーフ料金でOKとなった。
通常料金だと一万五千円のところ、一万円切るところまでまけてくれた。
半額にはならなかったが、〈誠意を見せてくれた〉ので満足した。

 病院でクレームをつける患者さんも同じかもしれない。
今後のクレーマー対策の一助になるヒントであった。

作品名:「検食院長」なのか 作家名:ヤブ田玄白