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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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人間になった神

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神は人間になったのだ。誰でも知っている。
昔は人につき、今は人として暮らしている。
だが彼らは姿をさらし始めた。世界で、画面で、スクリーンで、彼らは神であることの能力比べをしている。私達は誰に票を入れ、世界を終わらせようとする彼らの力に対抗するのか。

話は単純ではない。人によって価値観が変わるのと同じく、時間自体もまた相対的なものだからである。彼らは幾つもの人生を見、そして更に作る、作る、作る。羨ましがらせるな、が鉄則で会って・・・人間が勝つ術は無いが、彼らの目に触れなかったなら、それは虫では無かったのかも知れないのだ。

彼らにも弱点はある。人間が移動媒介であり、移動ポイントなのである。つまり、こちらは彼らの遊びに付き合ってやるだけで神の様な存在にすらなれるという訳だ。世界中がそれを試し、成功している。彼らの餌は人の体内以外にもあるが・・・つまり人とか、なのである。それも問題だ。未だ空腹を抱えた彼らは人間すら捨てて地を喰らっている。

燃やされ続ける人は、彼らのためにあるのだ。

だが。
誰も得しない、訳でも無い。お前を悔しがらせるのが目的なんだ。ただ強奪し、嘲笑い、死に追いやる事だけが目的なのだ。それがやりきれないところだ。おっと、これ以上、口が滑ってはいけない。世の中に迎合しなくては生きていく場所も無くなるぞ。その爆裂音はいつまで経っても花火のままで、人にとって倒れる者だけが敗者である。一度も戦わずに済ませる方法は只、やり過ごす、戦う者を癒す、そして快適な場を提供する等である。


もうすぐ来る。どの時代もクリアして来た強者どもが。彼らは昔、神であったのか。人間の体を焼き尽くし、捨て、そしてまた新しい体へと移って行こうともがき苦しんでいるのか。

目が開いても、見えるものが変わるでも無く、皆、安全に暮らしている。誰も悪人は居ない。人は本来からして、善人のみなのだから。どれだけの年月を盗られ、ラストシーンはどれかと悩まねばならないのだろう??

ドボンさせてやる

それがジョーズな方法であると知る者はいるか。只それだけ。
只それだけの事なのだ。