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2002年2月・ソルトレイク冬季五輪を覚えてますか

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《2002年2月》ソルトレイクシティー冬季五輪

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◆2月8日/ソルトレイクシティー

今年は、6月にW杯サッカーが日韓共催で開催されますが、それに隠れてしまって、すっかり影が薄かった冬季オリンピックが米国の「ソルトレイクシティー」で開催されます。
直前になって多少は意識し始めていますが、スポーツ好きの自分でさえ長野に比べたら興味は薄いですね。

「グレート・ソルトレイク」は、その名の通り塩分が大変濃い湖で、海の2倍以上の塩分濃度(15%程度)と言われます。中東の死海と大差ないイメージです。
加えて、面積の半分が隆起して干上がった塩の砂漠で車の速度競走が行われていたと記憶しています。それは、ロケットエンジンを積んだ超高速車が、時速500Km以上と言うとんでもないスピード記録を競った時代もありました。

もう一つ思い出すのがキリスト教系モルモン教の聖地と言うこと。詳しくは知りませんが、荒涼としたユタ州と言う田舎の真ん中に、モルモン教徒が苦労して辿り着き、開拓した街らしいのです。人口の70%近くは信者と言うから半端じゃありません。

そんな「ソルトレイク・冬季オリンピック」の一番の心配は、あのアルカイダ。テロの恰好の標的になり得ます。勿論、強力な警戒態勢が敷かれていて、警備費は常識的数字の5倍と言うからすごい。
 
そんな中で競技を行う選手達も何だか変な気持ちでしょうね。実際、20年ほど前のミュンヘンオリンピックでは、テロにより数人の選手が射殺されて、その後の運営に政治がらみでの東西対決が顕著になりました。モスクワ、ロサンジェルス…とボイコット合戦があったのも思い出します。
 
オリンピックと言えば、日本では当然日本選手を応援しますが、面白いと思うのは国体などでは自分の県の選手を応援し、県体等では自分の市や町を応援し、地元の運動会などでは自分の地域を応援する。当たり前のようで、何故そうなるのか不思議と言えば不思議な感じですね。
 
そして、米ソが対立していた頃の映画で、宇宙からの小惑星が地球に衝突するのを防ぐために、米ソが協力して地球を守ると言う映画がありました。地域が大きくなればなるほど人間の見方も心も大きくなる…とのことだったのでしょうか。やはり、地球は1つ…の意識は必要です。
「宇宙船・地球号」

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◆2月15日/クモの糸

クモの糸と言えば芥川龍之介の小説というよりは、最近の言葉のイメージとして「インターネットの情報網」と言うのを思い浮かべます。網の目と同じ雰囲気ですっかり馴染んでいます。
 
そして本当のクモの糸は、トンボや蝶が掛かったが最後、そこからは逃げ出せない。鋼鉄なみの張力があるそうです。それにしてもあんなに細いのに切れそうで切れずに、獲物が逃げ出せないのはあのトリモチのようなベタベタした粘りでしょう。
 
クモ自身は何故あの粘りの中を自由に動けるのか…。クモが出す糸にも種類があって、タテ糸と骨組みになる糸には粘りがないらしい。ぐるぐる巻いているヨコ糸にだけ粘りがあって、獲物の虫は、そのヨコ糸に捕らえられるとのこと。
 
それなら、クモは粘りのないタテ糸ばかりを通っているのでしょうか。しかし現実的にヨコ糸に触れずに進むのは難しいでしょう。
 
「昆虫記」で有名なファーブルは、そのことに疑問を持ち、クモの足から粘りに対応する物質が出ているに違いないと考えたようです。
 
そして考えついたのが脂肪質。そこで彼は実験のために脂肪質を溶かす溶液を準備して、クモの足をよく洗い、クモをヨコ糸の上に置いたところ、何と自分の巣に引っかかってしまった…。そのことは、どんな小さな生物にも生きていくのに対応した能力が与えられていると言うことの一つの事例になりました。
 
最近は街の中ではめったにクモの巣を見かけません。良いのか悪いのか分かりませんが、クモの巣のイメージは、古い・汚い・不潔…など人間には一般的に歓迎はされないでしょう。クモ自体も独特なキャラクターでかわいいものではない(少なくとも私にとっては苦手)。

しかし、全体の生態系にとって不必要なものはない、きっとクモも何かに貢献しているに違いありません。
 
あの毛嫌いされるゴキブリ(御器かぶり)も、何かの役に立っているのか?疑問符も付きますが、そうでも思わないと人間自体の存在も生物として何なのか、何かの役に立っているのか…どんな生物より以上に疑問符が付きます。
 
地球を汚し、破壊し、いじめている張本人が人間なのです。無数の種類が棲息する小さな生物にも段々興味を示さなくなった我々は、本当は地球にとって反抗勢力なのかも知れません。

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◆2月19日/雨水と言う季節言葉

立春が過ぎて、もう半月。本当に時が過ぎるのが早い。今日は24節気の一つ 「雨水(うすい)」。雪から雨に変わる時期…と言うことでしょうが、昔の人が考えた「こよみ」に関して言えば、科学的な根拠があったのか無かったのか、よく出来ています。
 
ちなみに自分が何も見ないで言える24節気とは、大寒・小寒・大暑・小暑・立春・立秋・立夏・立冬・啓蟄・春分・秋分・夏至・冬至・処暑・土用…何だか半分くらいしか知らないものです。
 
そこでちょっとカンニングをして、順序を追ってみましょう。小寒・大寒・立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至。――いやあ、聞いたことがあるものばかりですが、なかなか覚えてはいません。
 
それにしても、その一つひとつに意味があるのも繊細です。きれいに半月ずつのサイクルになっています。
 
あると思った「土用」は無かったですね。土用は「雑事・行事」と言う分類に入っていました。つまり24節気以外に、季節の節目にある「節分・彼岸・八十八夜・入梅・お盆・中元…」などの中にありました。それぞれにお馴染みの言葉ですが、本当に意識して整理しなければ見逃してしまいそうです。
 
何気なく聞いているそれらの言葉も、順序だって整理することがあまりないので言葉だけの知識になっています。
 
季節の話から少し外れますが、十二支は大体誰もが知っていると思います。ところが十干と組み合わせるとこれもなかなか知識がありません。甲子園球場の「甲子」は、甲子(きのえ・ね)の年に出来たのでそういう名前がついていると言うのは有名ですが、十干を使う機会は24節気より少ないようで、今の日本では既に死語に近いのではないでしょうか。
 
十干と十二支の組み合わせが60個あり、その一回りが60年…つまり「還暦」であるのはよく知られています。日本人で言えば満60歳で一回りして生まれ年が再び還ってきた事を神に感謝するのが「還暦祝」。
あとは、古希・喜寿・傘寿・米寿・卆寿・白寿…と続くのは大体の方がご存知でしょう。