「人間ドック」というところ
『アバウト・シュミット』を観た
『ディア・ドクター』を書いた勢いで、もう一つ映画の話を書いてみようと思う。
よろしくお願いします。
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DVDで『アバウト・シュミット』を観た。
名優ジャック・ニコルソン主演で、評価の高い映画だ。
製作は二〇〇二年。20年ぐらい前の映画である。
ジャック・ニコルソンで、一番記憶に残っているのは、ホラー映画の傑作『シャイニング』だ。
ホテルの霊にとり憑かれて、狂気に陥る「小説家」は怖かった。
奥さんと子供を、鉈を振り上げて追いかけるシーンは凄い。(私も子供を追いかけたことはあるが、鉈を持ったことはない)
『アバウト・シュミット』がどんな映画か知らなかったが、ジャック・ニコルソンが出るのだから、怖い映画かもしれない、と警戒した。
最後まで平凡な市民だったが、顔をしかめたり、複雑な笑顔になると、
「ホラ、やっぱりだ。そろそろ怖くなるぞ・・・」と思ったりした。
私がこの映画に関心をもったのは、主人公のウォーレン・シュミットが六六歳で定年退職して、その後の人生をどう生きるかに興味を抱いたからだ。
作品名:「人間ドック」というところ 作家名:ヤブ田玄白