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2001年・4月、あの頃に感じたこと

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今朝もいつものように新聞を見ながら朝食をとっている時、女房殿が子供に「おみおつけのおかわりは?」と聞いていました。果たして「おみおつけ」とは漢字でどう書くのか…調べてみたら、「御御御付」と書くようです。

この言葉は本来「つけ」だけで、ご飯の添え物との意味で汁物の事。丁寧にも接頭語を3つも重ねたらしいのです。

そう言えば、ご飯そのものを「しゃり」と呼びますが、これまた何故そう呼ぶのでしょうか。結論から言えばインド仏教用語の梵語「舎利」から来た言葉だという事。
もともと火葬されたお釈迦様の骨の事で、仏教では大変尊ばれています。輪廻の教えでは、回りめぐって五穀になり人間を助けるものと考えられ、特にお米が主食の日本では、ご飯をこぼしても拾わないと仏様の罰が当たると言われました。

お米は仏舎利の化身である…との思いからご飯を「しゃり」と呼ぶようになったとの事で、我々も大切に頂きましょう。
  
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◆4月17日/酒はいいねえ!

ビールがぴったりと当てはまる気候になってきました。
私が東京で一人暮らしをしていた若い頃(20歳を少し過ぎた頃、もう30年も前)、夜間のグラフィックデザイン専門学校に行きながら、アルバイトで生計を立てていました。
言わばフリーターのはしりと言えます。夏の暑い時、風呂屋に行くかビールを飲むか、決めかねた事もあったのです。

まあ、夏はビールでしょうが、外が木枯らし…なんて時はやっぱり「熱燗でうまい肴を」と言うのが結構な話です。「肴」という文字のうんちくもありますが、今日の話題は日本酒でいきましょう。

日本酒の銘柄には勿論色々あり、そんな中に「〇〇正宗」と言うと、何だかそれだけで酒っぽい名前に思えてきます。武将の伊達政宗あたりから名前がついたような雰囲気もありますが、実は簡単な語呂合わせらしい。

「正宗」は日蓮正宗などの「正宗」で「セイシュウ」と呼び、これに清酒を引っ掛けて字のイメージを呼び名にしたとのこと。何~んだ簡単。

ちなみに最初の「正宗」の銘を使ったのは天保時代(1830~43年)の灘の造り酒屋・山邑太左衛門という人らしく、銘柄は「菊正宗」だかどうかは分かりません。

ついでに、船の進水式には何故シャンパンを割るのでしょうか。
大昔の船乗り達は暴風雨を一番恐れていて、海神の怒りを静めるために人身御供を捧げました。そして嵐が来る前に…と言う事で、ギリシャ・ローマ時代には進水式の時点で「人の血の代用」に赤いブドウ酒を船のへさきに叩きつける習慣へと変化して行ったのです。

このブドウ酒から発展したのが現在のシャンパンを割る行事になったとか…。でも、あれを見ていると何だか勿体無いような気もしますが、皆さんはどうでしょうか。

ところで、酒の安売り販売が出てきて、もう10年ほどにもなるでしょうか。我々呑ん兵衛にはありがたいですが酒屋さんは大変でしょう。

それまでは、塩やタバコのように酒も専売制(塩に関しては1990年に専売制廃止)で全国一律の値段と思っていたのは自分だけじゃないと思います。

小売の競争原理が働いて、淘汰される部分が切実に見えてくる代表的な商品になってしまいました。少なくとも小売店にとっては困った問題でしょう。

それにしても、大衆の楽しみから税収をアップする事だけはサケて欲しいもの。(販売量の伸びが著しい発泡酒が危ない?) 
さあ早く帰って呑も呑も。

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◆4月24日/「夜明け」 「日の入り」

「朝の1時間は、夜の2時間分に匹敵する」と言われるのは、人が行動するにおいての効率の問題です。特に考える事や勉強する事においては顕著だと言われます。

人の脳が働きやすい時間に行うのが色々な点で賢明でしょう。夜の9時から深夜3時まで勉強する事は、早朝4時から7時までやるのとは大差ない…。
眠い目をこすりながらやるよりも、少し早起きして勉強する方が能率も上がり、体にとっても健康的と言えます。騒音なども少ない上に、寝起きの集中力が高まっているからでしょう。

加えて、朝日には不思議と生命体そのものに与えるエネルギーがあると言う事で、朝日への信仰もあながちイメージだけではないかも知れません。(尤も、早く起きること自体が慣れないと大変かも。)

お日様の色や空の色が変わるのは、大気中のチリや空気内の分子に太陽の光が反射したり透過する事による屈折の方向(プリズムの光)の差で色が変わります。
昼間の青い空と朝夕の赤い空など、変わり行く空の色は同じ太陽の光線からとは思えないほどです。
朝日と夕日という太陽そのものの微妙な色の違いの理由は、大気中のチリなどの飛散状態の差から来ています。夕方は人間生活の営みから、大気中に相当数のチリが飛び交っている訳で、朝の落ち着いた大気の状態だからこそあの黄金色の朝日が見えるのです。

プリズムを通過すると【赤・橙・黄・緑・青・藍・紫】の7つの色に大まかに分かれます。その(虹の色でお馴染みの)7色を可視光線と言い、それから外側の見えない光線を赤外線、紫外線、さらにはX線、ガンマ線など一般的に「放射線」と呼ばれる、地球の生命体にとって有害な太陽光線が色々と存在します

太陽は大自然の巨大な原子力発電所とも言えます。つまり、地球生命体にとって本来は脅威の天体なのです。
しかし、オゾン層を始め、バンアレン帯など地球を取り巻いている色々な要素が重なって地球を守っています。そこに「宇宙の奇跡」とも呼ばれる地球があります。

最近、地球の両極(特に南極)のオゾン層破壊が言われますが、もしオゾン層そのものが破れると、最も危険な自然破壊だと認識する必要があります。何しろ「生物全体の全滅の危機」なのですから。

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◆4月30日/日本丸の舵取り

10年程前から続いている日本経済の荒波は、まだまだ衰えそうにありません。日本全体では一般消費材(生活グッズ)が既に行き渡ってしまっているのは事実だし、新聞やTVなどの情報過多で、国民は自己防衛に入って来たのかも知れません。

先の自民党総裁選は、全く当然の結果になりました。誰がどう考えても、今までと同じで良い訳けがない。時代が進んで、政治と日本の大部分について国民は出来るだけ早く現状打破を望んでいます。

その結果は国民の総意のような気はしますが、よく考えると投票したのは自民党党員と同党国会議員だけで、しかも党員の投票率は50%台だとか。本当の国民総意はやはり選挙で出さなければなりません。

今回の総裁選では佐賀県の結果が面白い。何しろ代議士5人のうち4人までが橋本さん寄りだったにも拘わらず、自民党党員は“NO”を選択しました。マスコミもそれを今回の総裁選の象徴的な結果だと取り上げたほどでした。

しかし、次の参院選挙を考えたら、小泉さんでなければ惨敗の可能性は十分あります。自民党とすれば党員は賢い選択をしたようです。