続々 神ってる(Aino SPINOFF 3)
其の⑰ 歌詞勘違い
強風荒れ狂うある日、愛音がこんなことを話した。
「台風だとシャボン玉を思い出すんよね」
「なんで? 風が強いとシャボン玉なんか飛ばせないだろ」
「そうでしょ。そんな日にシャボン玉飛ばすって歌があるから」
「え? シャボン玉の歌?」
♪シャボン玉飛んだ
♪屋根まで飛んだ
♪屋根まで飛んで
♪壊れて消えた
♪風風吹くな
♪シャボン玉飛ばそ
「これ、強風で屋根が吹っ飛んだ歌だと思ってたの」
「マジでか!? お前の勘違いスゴイな」
「他にもあるよ。じゃ、友達100人で食べるお弁当の歌知ってる?」
「♪友達100人出来るかな?
♪ひゃ~く人で食べたいな・・・」
「それ、101人で食べるはずでしょ」
「・・・あ、確かに、歌詞の方が勘違いしてる」
バカなのか賢いのか解らんな。
作品名:続々 神ってる(Aino SPINOFF 3) 作家名:亨利(ヘンリー)