昔はテレビが面白かったような気がする
近所のビデオショップで借りてあったDVDだ。
先週の土曜日に借りたが、まだ観ていなかったのである。
邦画の『ディア・ドクター』と『天然コケッコー』だった。
〈どちらも、動物が中心の映画だろう。〉
前にアメリカ映画で『ディア・ハンター』というのを観たことがある。
鹿狩りの青年が、ベトナム戦争に行く話だった。ロシアンルーレットの場面が怖かったのを覚えている。
〈『ディア・ドクター』というから、鹿と医者が出て来るのだろう。
もしかすると、医者が鹿狩りに出かけるのかもしれない。〉
『天然コケッコー』は、「コケッコー」とはなっているが、「コケコッコー」の誤りかもしれない。どちらにしても、ニワトリ中心であることは間違いない。
鹿とニワトリで、猫が出ないのが残念だが、それは我慢しなければいけない。
どちらを先にするか迷ったが、まずは「ドクター」からいこうと思って、『ディア・ドクター』をセットした。
ところが、「再生」できない。
こちらの機器に問題があるのかもしれないが、たぶん、DVDに傷があるのだろう。
また、店員に事情を説明しなければならない。面倒なことが続く。
『天然コケッコー』は、島根県の山奥の学校の話で、主役の夏帆(かわいい)が、東京から転校してきた男の子(岡田将生)と初恋をする青春ドラマだ。
ニワトリが出てきたのは、最初と最後の場面だけでもの足りなかったが、タイトルのように、ケッコー楽しめた。
ニワトリ以外の登場人物も、のんびりして、ぼんやりと時間が過ぎて行く映画で、心に傷を負った私にはよい映画だった。
『ディア・ドクター』は笑福亭鶴瓶さんの医者が失踪する話と聞いたが、鹿狩りに出かけて、行方不明になったのだろうか?
どこへ行ったのか、見つかったのか、是非知りたい。来週の金曜日は傷のないDVDを借りて、観るつもりだ。
結局、一本観ただけで、二倍楽しむことはできなかった。
『天然コケッコー』を観終わったところで、眠くて起きていられなくなったのである。
作品名:昔はテレビが面白かったような気がする 作家名:ヤブ田玄白