一度、姓名判断してもらいたい
T君の教授昇進パーティに招かれた
後輩のТ君が○○私立医大の教授に就任した。
私にも案内状が来たので、出かけた。
会費は一万五千円。ずいぶん高い。
雨が降っていたが、大勢の人が出席していた。
私は早めに会場のホテルに着いて、Т君に祝いの言葉を述べた。
「おめでとう。よかったなあ。ずいぶん頑張ったもんなあ。」と握手したが、
〈お前みたいなのが、よく教授になれたもんだ。よほど、教授にゴマすったんだろう〉とも思っていた。
奥さんにはじめて会ったが、なかなか美人である。
テレビでよく見る黒木瞳という女優の妹のような感じだ。Т君のやつ、見かけによらず、しっかりしてる。
作品名:一度、姓名判断してもらいたい 作家名:ヤブ田玄白