魔女の時間 Walpugis and our world
侑花とリシア7
「やだこれ、ラブレターじゃないの?」
ほえ?
「いやほら、靴入れにこんなものが」
侑花の手には、白い封筒。ご丁寧にハートマークのシールで封がしてあった。
「私宛てだよねぇ」
そだねぇ。侑花、モテモテだね。
「モテモテって……どうしよ、これ」
開けてみたら?
「ここじゃまずい。とりあえずトイレだ」
侑花はダッシュでトイレに駆け込んだ。封を破り、中を見る。そこには「昼休み、屋上で待っています」とだけ書かれていた。
「差出人不明……」
目的も不明だね。
とにかく、昼休みに屋上に行かないと、何も分からないことだけは分かった二人だった。
作品名:魔女の時間 Walpugis and our world 作家名:なぎのき