第五話 くらしの中で
その3
ライフワークはあったほうが良いので何かは毎日書くようにしていて、今のところ俳句ブログだけ。最近は一句載せる句を考える時間がかなり長くなった。
季語の選択や言い回しなどはもっぱら検索で探している。他の会員は俳句専用の辞書で調べているようだが、検索は手早く広く知識を得ることができるので、小さい文字の辞書よりも私にとっては楽だ。
他のブログはいいねやシェアの数でアクセスの程度を見るが、俳句ブログは常連の名前の人が必ずいいねを返してくれるので多少の交流があるような気はしないでもない。目が疲れやすいので一つひとつの内容を読むゆとりがなく、写真を観ていいねを返すブログが多い。
先方も自分流に丁寧なブログを書かれているが、一つのテーマの写真をどこが違うのと言うぐらい何枚も出している人がいてスクロールのエネルギーが相当なので、勘弁してと言いたくなる。とにかく長くて文字が小さいブログは読者泣かせである。
以前、日記とフォトを載せていたブログの読者が、文字が小さくて読みにくいと言ってきたのでそのブログだけフォントを大きくして書くようにしている。
まあ年を取ると特にやることもないので、毎日書いたり読んだりする場所があるというのはありがたいことだ。これも早くからパソコンを習っていたおかげで、キーを打つのも手元を見ないで速く書けるからこそできることではある。
完
作品名:第五話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子