小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

T君の教授昇進パーティに招かれた

INDEX|48ページ/84ページ|

次のページ前のページ
 

 三〇分もたたないうちに相手は現れた。
長髪で黒のジャケットに黒の縞のネクタイ。
水商売風のオニイサンだ。
三〇代後半だろう。

 男は、外来のナース、Мさんに向かって大声で怒鳴った。
 「ヨウ、さっきは大した態度とってくれたナア。いろんな病院行ったけど、あんたみたいなヒデエ対応、はじめてだよ」
待合室には大勢の患者さんがいたので、私は男を別室に案内した。
こちらは、私と事務長のAさん、Мナースの三人。
(こういう場合は一対一の対応はまずい。複数で対応するのが原則だ)

 「断わっとくけど、おれは、インネンつけに来たんじゃネエよ。」男は言った。
「高いガソリン代使って来てんだからサア。こっちも暇じゃネエんだ。スイマセンですむもんじゃネエだろ。エッ、聞いてんのかヨ。先生」
とスゴむのはインネンつけてるとしか思えない。

 「ガソリン代、お支払いすればよろしいンでしょうか?」と聞きたくなった。
でも、今はリッター170円はする。
私の小遣いでは払えないかもしれない。思いとどまった。