更新日時:2023-12-13 19:53:41
投稿日時:2022-05-03 14:25:58
ウラバンナ(青春紀ー1)
作者: 田中よしみ
カテゴリー :現代小説
総ページ数:7ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
矢納孝夫の初恋は今から40年前の中1の時の部活(卓球部)だった。相手は花形選手の秋津柊(しゅう)、彼女は1学年上の高嶺の花で遠くから見守るだけの存在だった。彼女は中学を卒業すると隣町の強豪校に進学したので顔を見ることもなくなっていた。
彼が高2の盆の入りに墓参から帰ると、裏庭の離れ家から聞き覚えのある声がしたが、離れ家にはお産を控えた渡辺夫人が住んでいた。声の主が秋津柊だと分かると、彼は血が昇って夢の中にいるような感覚に襲われた。
彼女は渡辺夫人の妹で、盆の間家事手伝いで泊まりに来たことが分かった。渡辺夫人の夫は遠距離の北九州の病院に勤務しているために留守がちになり、孝夫は夫人から何かと頼りにされていた。
渡辺夫人は日頃けれんみのない孝夫を見て好感を抱いていたが、孝夫の初恋人が妹だと知って秘かに妹を泊まりに来させていた。夫人のとりなしで二人はお試しの交際をしたが、盆の明けの日にお試しが終わり秋津柊は帰って行った。
二人は盆の泡沫の出来事と思っていたが、それからの二人の人生行路に大きく関わってくるとは思いもしなかった。
彼が高2の盆の入りに墓参から帰ると、裏庭の離れ家から聞き覚えのある声がしたが、離れ家にはお産を控えた渡辺夫人が住んでいた。声の主が秋津柊だと分かると、彼は血が昇って夢の中にいるような感覚に襲われた。
彼女は渡辺夫人の妹で、盆の間家事手伝いで泊まりに来たことが分かった。渡辺夫人の夫は遠距離の北九州の病院に勤務しているために留守がちになり、孝夫は夫人から何かと頼りにされていた。
渡辺夫人は日頃けれんみのない孝夫を見て好感を抱いていたが、孝夫の初恋人が妹だと知って秘かに妹を泊まりに来させていた。夫人のとりなしで二人はお試しの交際をしたが、盆の明けの日にお試しが終わり秋津柊は帰って行った。
二人は盆の泡沫の出来事と思っていたが、それからの二人の人生行路に大きく関わってくるとは思いもしなかった。