こがらしの季節!2「やかましいサル!」
向かって行くと、太一も学の姿にきづいたらしい。
太一「おーっす!\(^o^)/」と大きく廊下にひびく声。
学は少し嫌そうにかくんとロボットみたいに会釈を返した!
太一、いつもみたいに、からかいじみた表情で学を見てきた。面倒くさくなったから、階段で行こうと思ったが、逃げるように思われるのも嫌だったし、仕方なくエレベーターを待つ太一の横に心でため息をもらしながら並んだ!
太一「お前、学校さぼっていつも何しとんの?母ちゃん泣いとんじゃねえ!( ̄▽ ̄)」
学「うるさいよ!お前に関係ないし!塾とかいろいろ忙しいんだわ!<(`○´)>」
実際、塾も中1から通っていたのだがあまり成績も伸びず、別に、マンツーマンでしごいてくれる塾をさがすかと、父の言葉を最後に、やめてしまって今は行っていなかったが、小さなプライドが邪魔してか、ついみえをはってしまう。
ジャージ姿の太一が首から腰にかけている大きなカバンからでかいすいとうがのぞいている。どうやら夕刊配達の帰りみたいだった。
作品名:こがらしの季節!2「やかましいサル!」 作家名:ワタリドリ