ドクターヤブ田の、血液型大研究
最初の登場人物はU先生。
ヤブ田の先輩で、研究室のリーダーだった。
やせ型だがしっかりした筋肉質で、酒は赤ワインが好きだった。(ポリフェノールが多いので健康のために飲んでいる、と言っていたが、牛乳の方が健康にはいいのではないか)。
ゴルフが大好きで、私とは2か月に一回ぐらいラウンドした。
ミドルアイアンが上手で、150ヤードからグリーンに乗せるのは、神業のように正確だった。
彼のゴルフの特徴は何と言っても、アドレスからスィングまでの時間の速さである。
(構えたと思うと、もうボールはなかった。)
U先生は思い切りがいいのだ。あれはB型の特徴だろう。
ネット情報によると、「B型の特徴として、やりたいと思ったことは即行動」とあった。
また、ほかの特徴として、「多様性を受けいれる器をもつ」が、挙げられていたが、U先生に当てはまる言葉だろう。
U先生は学問以外に多趣味であり、人間関係も多岐にわたっていて、〇〇会という遊びの会(組織暴力の〇〇組ではない)を自ら運営し、親しい仲間で温泉に行ったり、カラオケ大会を開いたり、忘年会などの楽しい会を開いてくれた。
ヤブ田は研究の第一歩からU先生に手ほどきを受けて、毎日ネズミに注射する実験を繰り返したが、一度だけ研究上のことで対立したことがある。
ふだん温厚そうに見えたU先生が、その時は、ガンとして自分の意見を曲げなかった。(ここぞというときに絶対妥協しないのは、B型人間の特徴かもしれない)
U先生はカラオケも大好きだった。
持ち歌は「ブルーライトヨコハマ」と「新潟の女(にいがたのひと)」である。
理由はわからないが、横浜と新潟で学会があり、その後で歌うようになったので、もしかすると、何か思い出があるのかもしれない。
U先生の「新潟の女(にいがたのひと)」は絶品であった。(私には、タイトルが、「びーがたのひと」のように聞こえてしまうのであった。
作品名:ドクターヤブ田の、血液型大研究 作家名:ヤブ田玄白