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第７話-洗濯物の干し方と血液型

　先日、S夫妻と、電車で東京へ出かけた。
Sの奥さんは趣味で絵を描いているが、その展覧会に誘われたのである。

途中、急行に乗り換える駅がある。
そこのホームで急行を待っていると、いつも必ず目の前に、二階建ての家の洗濯物干し場が正面に見える。

そこの住人はおそらく男性だろう。
男物の下着（ランニングシャツ、ジャージ、ステテコ、靴下など）が物干し竿やハンガーにかけてある。
その干し方がすごい。
きちんとしている、のではあるが、過度にきちんとしているのだ。
長袖シャツなど、まるで、シャツがラジオ体操をしているように、両腕がピンと伸びている。
ホームから観察する人の目を意識しているのかもしれないが、
それでも、特別几帳面な性格だろうと想像した。