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月音 光(つきねあきら)
月音 光(つきねあきら)
novelistID. 69444
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永遠はないけれど悪いことばかりじゃないさ

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突然の雨に見慣れた木の下に飛び込む

この木には夕立の時に助けられたっけ

今日はどうしたことか、体に容赦なく降り注ぐ雨

見上げると木の枝にすでに葉なく

思いつめた暗い空が見える

あるのが普通と思っていたことが

ある日そうでないことに気付く

永遠がないことは知っている

だけど愛には奇跡が欲しい・・・



一通のメールから始まる夢を見た。

実際に体験したことを映画のように見せられるのは生生しいものだ。



着信を見ると別れた元彼女(真理)からだった。

「久しぶり♪借りてた雑誌が手元にあるんだけど、どうしたらいい?」

メールを読んだだけでドキドキが止まらない。

普通だったら「雑誌は捨てていいよ」と、返すところを

「その雑誌取りに行っていいかな?」と、指が勝手に動いた。

もう会いたくて会いたくて仕方ない。

考えてみれば別れた彼女に会うというのは真理が初めてだった。



半年ぶりに会う真理の笑顔が眩しい。

真理ってこんなに綺麗だったかな。

少しでも一緒にいたくてお茶に誘う。

別れたあとお見合いをして結婚前提で付き合っているという話を聞いた。

決して言葉には出さないけれど、最後に一度会いたかったという気持ちが真理の瞳から伝わって来た。

幸せになって欲しいと心から思った。

付き合っていた頃、抱きしめるといつも真理の心臓の鼓動が強く伝わって来たのを思い出す。

唇から小さな声が漏れたのを思い出す。

送って行って車から降りて真理の顔を頭に焼き付ける・・・。

身体が勝手に動いた。

ふいに無意識に真理を抱きしめてしまった。

真理も抵抗しない。

抱き締めた瞬間、僕は腕をほどいて後ずさってしまった。

いつも感じた真理の強い鼓動がない。

笑顔はあの日のままなのに・・・



そこで目が覚めた。