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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ドクター・ヤブ田の、夢よもう一度

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行くなら今でしょ!

           

 金曜日だった。
金曜日は仕事のない日だ。
私はキリスト教徒ではないが、金曜日は安息日と決めている。

 9時ごろいつもの床屋さんに出かけた。
この歳になって、身長は伸びることはなくなったが、髪の毛は伸びる。
それと、以前にも増して白髪が増えた。(と言うより、黒い毛はなくなったのか?)

 今回も、白髪ぼかしをお願いした。
白髪ぼかしは、厳密にいうと白髪染めとは違うらしい。
以前、床屋さんに違いに関して質問したことがあるが、その答えがよくわからなかった。要は、マイルドに髪を黒くするという事らしい。

 5歳若返る!というキャッチフレーズだった。
私は10年以上前から、だいたい2か月に1回はやっているから、もう相当若くなったはずだが、あまり効果は認められない。

 床屋さんは博学だし、近所の人たちの情報も教えてくれるので、こっちはちっとも退屈しない。相槌だけ打っていればいいので楽である。

 コロナの話題が一段落したころ、床屋さんは言った。
「北海道物産展やってますよ」
床屋さんは北海道物産展の時には出かけて、いろいろな食品を買ってくるそうだ。

 私も「北海道」と聞くと血が騒ぐのだ。(高倉 健映画の見過ぎだろうか)