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月音 光(つきねあきら)
月音 光(つきねあきら)
novelistID. 69444
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心の温度差

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いつも愛されていると、それが当たり前と錯覚することがある。

錯覚というのは恐ろしいものだ。

水道の蛇口をひねると手に入るように思えてしまう。

蛇口をひねって一滴の水も出て来ない時に、初めて気が付く。

今立っている場所が東も西もわからない砂漠の真ん中だということを。



愛するよりも愛された方が幸せかもしれない。

ドキドキさせてくれる相手をを好きになっても、

その人からは自分自身が想うほど愛されることはないだろう。



心の温度差はなるべくない方がいい。

温度の低い方は煩わしさを感じ

温度の高い方は寂しさを感じる。

絶対的な温度が高くても低くても、なるべくバランスしてるほうがいい。



二人の前に水瓶がひとつある。

二人の想いを少しずつ注ぎ込めば、やがては満たされるだろう。

でも忘れてはいけない。

どんなに頑張っても一人では半分までしか注げないことを。





貴女は愛されていますか?愛していますか?