小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

端数報告4

INDEX|39ページ/58ページ|

次のページ前のページ
 

こんなやつらが始めたことだった。アメリカではサバイバリストやシオニスト、ネオナチにKKKだのといったどうしようもないやつらがこぞって道で暴行を働くもんだから、誰も彼もがマスクを着けて歩かなければならなくなった。人と話したり並んで歩くと殴られ足で蹴られた挙げ句に財布を持っていかれちゃうから、5フィートの距離を取るようになった。お店でものを食べることもできなくなって、ドライブスルーでハンバーガーでも買って食うしかなくなってしまった。
 
それが誤って日本に伝わり、「密を避けよう。マスクはワクチン」なんてことを言うようになる。マトモな学者が正しいことを言ってももう通じない。お店のレジに透明膜が垂れ下がるようになったのも、元はと言えば、
 
画像:マネートレイン1 マネートレイン2
画像:マネートレイン3 マネートレイン4
アフェリエイト:マネートレイン
 
このような暴漢避けの厚い板であったものがウイルス避けに効果あるものと誤解されて広がった。
 
りするんじゃねーのか、知らんけど。
 
結局、本当に恐ろしいのはウイルスでなく人間なのだ。たやすく恐怖に支配され、何をするかわからぬものになってしまうニンゲンという狂暴な生き物。コロナに狂ってマスクを着ける人間は生ける屍、ゾンビであり、ゾンビに噛まれて自分もゾンビにならないためにはマスクを着けてゾンビのフリをせねばならないことになる。みんながみんなマスクを着けたら誰がゾンビで誰がゾンビのフリをしてるかわからぬことになってしまい、いつの間にかマスクをしてない人間がゾンビということになってしまう。
 
それが社会が完全に恐怖に支配されてしまった状態であり、暴動が起き虐殺が起きる。前にも書いたがこの日本でも、かつて関東大震災の後で「朝鮮人が〈禍〉を起こす」とのデマが飛び、させてなるかと叫ぶ者らが虐殺をした。それから100年。
 
今の日本は平和であり、この〈コロナ禍〉の中にあっても、人が道で、
「暑いですねえ」
「冷やし中華とか食べたいですね」
とか話しても危険があぶないことはない。なんていい国なんだろう。ボクらは今の日本に生きられとても幸運だったというのがわかったところで今回はおしまい。それではまた。
 
作品名:端数報告4 作家名:島田信之