端数報告3
こいつと同じで自分が良けりゃそれでいい。〈ミスター・コロナズ〉のひとりでいられさえすればよく、その状態を保っていたい。
27年でも何年でも。ぺらぺらぺらぺら、『子供にはこれは読めませんよね、もしくは勝手に開けて食べられたらえらいことですよ』式の言葉を並べて自分だけがなんでもわかった顔で〈禍〉を盛り上げる。それができるのがうれしくてならず、その状態をいつまでも保ち続けたいと願う。それがエリートというものだから。
わかるでしょう、『勝手に開けて食べられたらえらいことやしね』と『これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況と言えます』は実は同じものなのです。
画像:もしくは勝手に開けて食べられたらえらいことやしね
こんな顔した人間がマイクを向けられ適当に言った実体のない言葉に過ぎない。けれどもこれがテレビに映ると、ミームとなって実体を持たないままに増殖を始める。早飲み込みな人間の頭の中で反響し、その人間を支配する。これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況と言えます。これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況と言えます。これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況と言えます……そうだ、オレにはこの言葉が理解できる。これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況なのだというのがわかる。このオレだけが〈コロナの禍〉をよくわかってる人間だから!
というような思い込みを持つ人間が〈ミスター・コロナ〉で、つまり『これはいつ〈波〉が来ても不思議のない状況と言えます』というのは、
「ボクは勉強できるけれども頭がカラッポな人間です」
と言っているのと同じ。それが正しい意味なのだけど、そういう人間達によって世の中は動くし今も動いている。だからそいつらに任せておけば、この〈コロナ禍〉はいつまでも続く。それがおわかりになりませんか。池上彰が去年の10月に、
「8月の一時的増加が第2波だったのかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれています」
と得意げに言ったのは、つまり何が事実で何が真相か、自分は答を持ってないけどそれゆえ勝手な肉付けができる。そうして、
アフェリエイト:池上彰『コロナウイルスの終息は撲滅でなく共存』
こんな偉そうなことをなんにも知らないけれども言える、ということなわけ。1984年、世の中はグリ森事件で、
画像:グリコ株暴落 森永街頭販売 滋賀県警本部長自殺
こうなった。こうなったけど、こうなったのは犯人達のせいでなく、
画像:加藤譲(肉付けしたいという思いで)
実は〈ミスター・グリコ〉と呼ばれたこの男のせいであり、同じことが一万人の〈ミスター・コロナズ〉によって万倍の規模で引き起こされている。
それこそが〈禍〉だ、というのがおわかりになりますか。だからあなた次第です。
マスクを外して最初に立ち上がる者になるか。後になって、
「お前、知ってて黙ってたのかよ。一生マスクを着けて生きれば?」
と言われる者になるか。おれは神に負わされたおれのミッション(使命)は果たしたと考えるのでたぶんもう本当にここまでです。この投稿を終えたら猫にまたエサをやりに行かなきゃ。