第三話 くらしの中で
架空世界 その一
今では電波を通じるパソコンやスマホが当たり前の時代になったが、ひと昔前はそうゆう世界は想像だにできなかった。
今でも私が、会ったことの無い人達との交流を話すと身近な人は眠たげな顔になり、最後には「その感覚わからん」という。
ましてやブログなど書くことは縁のないことと思っているようだ。
そして、「私は読むことは好きだけど書くのは嫌いなのよ」と自己弁護する。
できないことを「きらい」という言葉で表現するのは女の意地みたいなものだろう。
私にとってはパソコンを使って物を書いたり、又SNSの中で人と話すことは自分の生活の半分を占めているようなもので、現実に会って話す人が少ない暮らしの中ではむしろ顔の見えないお馴染みさんのほうが親しく感じるのである。
いくつか書いているブログの中で相互に見ているのは俳句ブログだ。俳句のブログはほとんど毎日更新をして、見て下さっている方のブログにも「いいね」する。
最近ではお馴染みの方の掲載されている内容にこちらも馴染んできて、猫の写真ばかり載せておられるブログにはその猫ちゃんに愛着を持つようになった。
また車やカブでちょい旅をされた写真を観て、自分が同行している気分になる。
俳句ブログは俳句に興味がない方も多いだろうけど、更新する度に必ず同じブロガーさんが印をつけて下さっていてありがたいなと思う。
作品名:第三話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子