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ヤマト航海日誌6

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2021.3.2 国会議員の皆さんへ



国会ぎいんの みなさん え

このログの表紙の顔があんたらの顔だ。この一年間、あんたらが「これはいつコロナの〈波〉が来てもおかしくない状況と言えます」といいかげんなことを言うたび必ずしてきた顔。「マスク着用、換気、手洗い」と言うたび必ずしてきた顔だ。邪悪な人間が本性を剥き出しにした顔であり、悪魔に憑かれた人間が恐怖政治を為す時の顔。

魔女狩りをする人間の顔だ。20ばかりの人を集めて看守役と囚人役に分ける実験をしてみれば、看守役を振られた中に何をやらかすか知れないやつがひとり混じっているものと言われる。それがあんたらであり、表紙の男だ。己が恐怖に容易く支配されるゆえ、他を恐怖で支配にかかる。そんな人間がその時にこんな顔をすることになる。

ひとでなしだから。これは〈ヤマト航海日誌〉だから、『宇宙戦艦ヤマト』の話をしよう。主人公の古代進がまさにひとでなしだった。自分では地球人類と宇宙の平和を護る〈愛の戦士〉のつもりでいるが、正体は監獄実験の看守長代理の役を無理矢理掴んだ男。「俺に逆らうならお前も囚人役だ」の言葉で他の者らを脅し、己の地位を保とうとする。

そのときその古代進が、このログの表紙そのままの顔をする。『機動戦士ガンダム』のサイド6検察官カムラン・ブルームの顔とも言えるが、人間はこんな輩につい従ってしまうものだ。

今の東京都議会は、こんな顔したカムラン・ブルームで一杯だ。小池都知事を取り囲んで「これはいつコロナの〈波〉が来てもおかしくない状況と言えます」と責め立て、マスクを広げて見せつけながら、

「これを着けずに歩く者がもしひとりでもおりますと……」

と恫喝的に言う。すると小池は怯えた顔で、

「わかっています。我々は大変な罰金を払わねばならない」

と応える。けれどほんとは〈波〉とかが来ても何がどうなるかわかっていないブライト・ノアが適当なことを応えてその場をやり過ごしているのに過ぎない。カムラン・ブルームの方もまた実はなんにも知らないので、

「あ、ハッタリが通じたぞ。罰金? へえ、罰金なのか」

とか思ってる。それが東京都議会であり、国会だ。テレビのニュース・スタジオもまたそんな調子の監獄実験看守役の集まりだ。互いに戦々兢々としながらとにかく、
「これはいつコロナの〈波〉が来てもおかしくない状況と言えます」
と言ってさえいりゃいいんだろう。しかし〈波〉が来るとどうなるんだ? 知りたいけど怖くて聞けない。みんながみんな、ものすげー怖い顔してそれを言うから。実はオレにはただのひとつも話が理解できてないなんて、恐ろしくて口に出せない。

という連中の集まりなのだ。顔をよく見りゃわかるだろう。学者もみんな適当なことを早口に出まかせ並べたてながら、
「どうか自分が実はなんにも知らないことが誰にも気づかれませんように」
と心に祈っている。聞く人間も「ウムウムそうか」と頷きながら、
「わからない、なんにもわからないよう」
と内心で悲鳴を上げている。〈監獄実験の看守役ら〉が揃いも揃ってそうであるため、囚人役の一般市民は恐怖支配を受けるしかない。

それが今の世の中だ。しかし全部がほんとはひとめでわかる嘘だ、と、ここ数回のこの日誌と、他でもうひとつやってるブログにおれはしばらく書いてきたんだが、もういいだろう。それはやめ、ついでに〈グリコ・森永事件〉について書くのもちょいとお休みして、他のことをやることにしよう。

と決めたので今回はその挨拶である。ええと〈楽天ブログ〉でやってる、

https://plaza.rakuten.co.jp/tashousuhohkoku/

この〈端数報告〉では、日本全国で出る死者が一日70前後なのに累計は日に200も伸びていく。これこそ〈コロナの禍〉とやらいうのが最初っから全部嘘で、もうウイルスの流行は終わって死者など出なくなっているのに違いない――なんて書いて終えたんだっけな。死者が一日70ならば累計が1000増えるのに半月かからなければおかしい。

だがコロナの累計死者数は今年になって3000から4000へ、5000、6000、7000と数日おきに台を上げる。こんなバカな話があるかと上に挙げたアドレスのところにおれは書いています。

その補足だが、要するに、厚労省は「東京で昨日200人、今日も200人が死にました!」とかやりたいんだろう、本当は。どうせ嘘をつくんならなるべく多い数を言いたいが、できない。それをやったならもうすぐさまに医者が気づく。

「東京で日に200人。一ヵ月で6000人が死んでいるのか。おかしいな。ウチの病院じゃ先月ひとりもコロナの死者は出ていないのに」

となって別の病院に「お宅ではどうですか」と訊く。相手が「ウチも死んでないよ」と応え、「ウチも」「ウチも」と他が言ったらそこで嘘がバレてしまう。

だから東京の死者数は言えない。そこで『全国で70名。埼玉で11人、神奈川で12人など』といった発表の仕方を取る。それが大きな病院の医者に「変だな、ウチじゃ死んでないのに」と思われずに済むギリギリ最大限の線なのだ。埼玉で11、神奈川で12人が昨日死んだと言うのなら、東京では何人だろうか。15くらいか?

そのようにも思える。日に15なら掛ける30で月450人。東京には大きな病院だけで何百もあるのだから、自分のところの病院でひとりも死者が出なくても、「貧乏クジをたまたま引かずに済んだのかな」と思ってもらえる。

というわけだ。だが別の考えもある。埼玉や神奈川の死者がさいたま市や越谷市、川崎、横浜に。さらに千葉の松戸や船橋辺りに集中しているとすれば、東京では日に40人くらいが死んでいるだろう見当になる。全国70の死者のうちほぼ全員が首都圏に集中してる考え方だ。実際、他で死んでる話をほとんど聞かんがだからそっちの方じゃないのか?

と思っても、わからない。東京の死者数が出ないから。一日40人とすれば月1200人だから、大きな病院ではどこでも2、3人死んでいなければおかしくなる。

でも死んでないんだよなあ。すると日に15なのかな。と医者に思わすために東京の死者数を曖昧にするのだ。お粗末の極みのようなトリックであり、バレたらそこで言い逃れできなくなるとわかりそうなものなんだが、でも役人の頭ではそれがわからないのかもな。そして東京都議会議員や、マスコミ人種もこんなバカらしいイカサマにまったく気づくことがない。

彼らはカムラン・ブルームであり、〈サイド6〉のマスコミだからだ。「禍だ禍だ禍だ」と叫びながらも、自分には関係ないことと思っている。「我々は〈禍〉に巻き込まれないためには何を為すべきか考えるべきでしょう」なんてことをわめきながら、自分が巻き込まれて死ぬと考えているわけでない。

小池百合子はそんなカムラン・ブルームどもに取り囲まれてオロオロとうろたえるしかないブライト・ノアでミライ・ヤシマだ。誰かスレッガーな男が現れ、この女の頬をバチンとひっぱたき、

「こいつらは嘘つきなんだよ。わかる? コロナの禍なんてもん、最初から全部嘘っぱちなんだ!」
作品名:ヤマト航海日誌6 作家名:島田信之