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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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セルフマネジメント(おしゃべりさんのひとり言 その36)

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セルフマネジメント



いきなりですが、問題です。

★問題①
水槽で飼っている肉食魚の隣に、エサの金魚が泳ぐ水槽を置きました。
初めは金魚を見て、ガツガツと食べたそうに暴れますが、そのうち肉食魚は興味が無くなります。
そうなってしまえば、肉食魚の水槽に金魚を入れても、食い付くこともしなくなりました。
ではどうすれば、再び金魚を食べてくれるでしょうか? 

★問題②
100メートルを10秒で走れる選手が4人いました。
彼らがチームを組んで400メートルリレーに出ると、38秒で完走できました。
それはどうして?

★問題③
タバコをやめたいと考えている人が読めば、確実にやめることが出来るスゴイ内容の本があります。
実際にその本を勧めると、50%の人はタバコをやめられましたが、残りの50%の人は相変わらずやめることができませんでした。
その一番の理由は?


これらの問題は、最近ビジネスセミナーでよく話すネタなんですが、僕が今までの人生で学んだ、「物事をうまく進めるための秘訣」を網羅しています。
是非、この後の回答を読む前に、真剣に考えてみて下さい。
なぞなぞじゃないので、納得することが出来たら、きっと役に立つと思います。

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ではお時間です。一つずつ解説していきますね。

①は『メンタルマネジメント』の例題です。
気分の上がり下がりのコントロールについてです。

木の杭につながれた赤ちゃん象は、大きくなってもロープを切ったり、杭を折ったりしません。
グラスを伏せた中に、暫くノミを閉じ込めておくと、グラスを除けてもジャンプしません。
どちらも、どうせやっても無駄だと学習してしまうからです。
水槽の肉食魚も諦めてしまっている状態なのです。
もしそうなら、他の肉食魚をもう一匹、その水槽に入れてみて下さい。
それが金魚を食いだすと、「あれ?食べられるのか」と気付いて、再び金魚を食べるようになります。

もし、自分が諦めたり、無理だと信じてしまうようなことがあれば、やる気満々の人と行動しましょう。
身の回りにハツラツとした人がいれば、自分もそれに引っ張られて出来るようになるものです。
逆に、誰かから悩み相談を受けたら、一緒に悩んじゃダメです。
失礼のないレベルで、「大丈夫だ!」って笑い飛ばしてあげましょう。

②は『タイムマネジメント』の例題です。
時間をも味方に付ける考え方です。

日本陸上界において、短距離走で世界のメダルを獲得することは悲願でした。
不可能とさえ言われましたが、400メートルリレーで見事それを成し遂げました。
これは「時間のうまい使い方」ばかり意識する人には、ちょっと難しい問題かもしれませんよ。
急ぐでもなし、時間割通りに行動するでもない。ましてや制限時間を削るようなこともしない。
まったく違う概念で早くすることが出来るんです。

第一走者はゼロから加速し、トップスピードに乗りますが、第二走者からアンカーまでは、助走してトップスピードでバトンを受け取ることが出来ます。
助走の無駄を無くして、最も効率のいい走りをリレーするから可能なんです。

仲間が協力し互いに効率化を図ることで、一人一人は遅くても、全体として早く完了することが可能になります。
『協力』これは一人ではできません。
優秀なあなたが、一人早く終わって他の人を持っていると、その時間はサボっているのと同じだね。

③は『ビジョンマネジメント』の例題です。
所謂、目標の明確化です。

禁煙のすすめ。この問題は簡単なようで、結構難しいでしょ。
答えを考える時、そんな本は架空の物だと思い、何かトリッキーな答えを探そうとしてしまいます。
そんなことしないで、現実だと信じて答えを考えてみて。

僕の部下のS課長は、その本を読んで内容に驚き、すぐにタバコをやめました。
そのことをタバコをやめたいと言っていたY部長に話して、同じ本を渡したのに、Y部長は相変わらずタバコを吸っています。
この違いは何なんだろうね。

人それぞれの考え方とか、興味の違いとか、もうすでに中毒症状が末期だとか、いろんな答えが思い付くでしょう。
でも実際にY部長がとった行動は、その本さえ読まなかったのです。

知っているか知らないかで行動は変わります。
常にアンテナを張って、正しい情報を得ていないと、足踏みしてしまい、目標は達成できません。

①②③の答えが思い付かなかった人と、その答えを知っている人との人生の差は、とてつもなく大きいと思いませんか?


     つづく