悪魔の契約
アフターワーク
「ふぁー、疲れた、、、」
スマホを特大低反発クッションに叩きつける。
そして、ソレを拾い上げクッションには尻を壁には背中をつけネットサーフィンを始める
アフターワークの不毛で至福の時間、今日はじゃがりこロングサラダ味もストロングゼロも帰りにコンビニで買って来たから最高だ。
頭の中をぐでんぐでんにしないとやってられない、今日という一日を振り返って鬱になり、取り返しのつかない時間を後悔してしまう前に。ストロングゼロを半分ほどを一口で飲みyoutubeでイカれたmvを見ればトリップできるソレが小心者の自分ができるささやかな不良行為。輪郭が崩れ去ったヘラヘラした優しい世界を作り上げる。
「あのぉ、すみません」
ああ、この動画をUPした人はきっとクスリか何かでハイになっているか、考えてはいけない場所を考えすぎて変になってしまったんだろうな。しかし、だからこそ居心地が良いなぁ。
「あのぉ、すみません。ちょっと良いですか?」
イヤホンの外側から声が聞こえた気がする。
声が聞こえた方に目を向ける。
「……!?」
「うわぁぁああああ!!」
バイキンマンから愛嬌を抜いた70cmくらいの奴が、天井の隅で脚と腕をつっかえに張り付いている。
「あ、もうちょっとそう言うのいいんで、面倒臭いので」
ソイツは、職場の後輩ゆみちゃんに僕が話しかけた時の様な冷たい対応を取ったので、僕はこう言ってやった。
「何や、お前は!」