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続・くらしの中で

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満たされない気持ち



地元の俳句の会に入会して二年半が経った。
それまでにwebでファイルのやり取りの句会に誘われて作り始めてからは七年ほどになるが、会が違うと句風も全く異なるので、二つの会で選ばれる句も様々だ。
どちらも大して選句はされないから句の才能がないのか又、勉強不足なのか。

地元句会は高齢者ばかりで出席者は6名。
webでの句会は20名足らずで私は高齢の中に入っているらしいので多分40代もいるのだろう。後者の会は顔を見ることはないので完全に句を鑑賞するだけで仲間との繋がりは全くない。

どちらが居心地が良いかといえば、どちらも良くない。

習い事ではピアノだけは小学生の時から大人になってもずっと続いたが、その他に続けてきたものにパソコンと車の運転がある。
それらは好きでたまらなかったので何十年も毎日欠かさずやってきた。

パソコンでブログを書き始めてからは写真を撮ることも始めて、これもほとんど毎日撮ってブログに載せる。最近は世界中から投稿できるグーグルのFlickrに投稿するのが楽しみになった。これまで国内のSNSで披露していた写真には興味がなくなってきて少しずつSNS離れしている。

何故かというと、私の場合SNSに写真を投稿しても閲覧者は極一部の人だけが拍手をしてくれるぐらいで励みにならないからだ。
そこへ行くとFlickrは登録者数7800万人、アクティブの投稿者は1300万人なので、ほかの投稿者には及ばないまでも、少し多くの人が閲覧したりfaveしたりしてもらえる。

山はかなり高いけれどこつこつ積み上げる希望があってやりがいがある。


だが肝心の毎日更新している俳句のことだが、遅遅として今以上の上達は難しい。何しろ地元の句会は歴史の有る会なので特有の雰囲気があり、自分の健在中に仲間に追いつけるとも思えない。止めたい気分が半分、止めたらさびしいと思う気分が半分である。
webでの句会はやめようと思って意思表示をしたが待ったをかけられて思い留まった。

これまで小、中、高、大の学校の勉強は好きな科目は成績も良かった。
何でも好きなことは楽しく学べて、かつ認められるのでますます精進するようになる。

俳句をやめるというのは本気ではないが、句会に出ることがうれしくはないというのは本音だ。独りで句作してブログに書いているのが楽しいのだがそうも行かないだろう。
まあ、一つのことを精進して上達を望む年齢ではないのでほどほどにやれば良いとは思っている。



 完
作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子