続・くらしの中で
養老先生の話 その一
この間のテレビ番組で養老先生と愛猫「まる」の暮らしを観た。
養老孟司(ようろうたけし)東京大学名誉教授 解剖学者
鎌倉にお住まいで、猫年齢90歳を越えた愛猫「まる」と暮らしておられる。
録画していたのでまるまる1時間の番組を切れ切れに観た。
養老先生はテレビで度々見ているのにどんな人なのか知らなかった。
何故録画をしていたかというと、私の長女が東京の大学を卒業して後神奈川県某所に住むようになり、その後鎌倉に住んでいた一時期があった。その時私は初めて鎌倉へ行った。娘と二人で近くの小さな山への石段を上がり、下りた所にある通称あじさい寺「明月院」を通り越してバスに乗り中心街まで出た。
娘が言った言葉や歩いた道筋はもう数十年も経っているのについこの間のことのようにありありと思い出す。観光客としてではなく、有名な明月院も近所の名所として見て、門前の道からバス通りに出て市内バスに乗るのも地元の人に似た気分が味わえた。
今にして思えばあのような楽しい時間は一生で一度切りだったような気がする。娘が鎌倉に居たのは一年ぐらいだっただろうか。
話は逸れたが、そういう事情があるので鎌倉という場所名を見ると興味が湧きいつも録画して見る。その鎌倉出身の養老先生は東大の医学部を卒業、教授になり、解剖学者として有名な方だということは偉い先生だったのだ。
最初に何者かもわからずテレビで見ると顔の印象で判断したり話の内容はろくに聴きもしなかったのであまり好きでない人としてインプットされていた。