あらすじ小説
6歳の頃、天皇家同士の戦争に負ける。千菊丸は政争の道具として使われない様、天皇家を追われ安国寺に預けられる。
僧界では名門の安国寺であったが、そこは刑務所の様な所だった。そこに集まる小僧の多くは金持ち権力者の子供であり、ワガママ放題に育てられ素行が悪く、半ば子捨て場所として安国寺は利用されていた。また安国寺の汚尚も権力者からの多額の寄付を受ける事で、小僧達の素行の悪さをもみ消していた。
一休はそこで6歳から10年過ごした後、出ていく。
ホームレス状態にて過ごしていると、河原で一人の僧に出会う。
その僧は死んだ赤子を抱える母親に経を唱えて寄り添っていた。もし安国寺のエリート達なら小汚い貧しい民とは関わったりしない。人間を差別しない思想に感銘を受けた一休は、その僧の弟子になる。
民と寄り添う事が主体にあった宗派であり、寺の財政は常に極貧状態。常に民より下にある事が心情であり、門下生から餓死者が出ることもしばしばあった。
一休は農業等して一生懸命働き、生活のQOLを上げ、師匠が引退した後は介護をしウンチの処理をした。
とはいえ師匠亡き後、一休は存在意義を見失い、琵琶湖で入水自殺を図る。
自殺の前、一休は見納めに母親に会いに行っていた。
※ここから先がフィクション。フィクションではあるが、歴史的に判明してないだけのノンフィクションの可能性も
母宅には天皇家の監視者、スパイが従者として紛れ込んでいた。
天皇の直系である一休(千菊丸)を政争の道具として担ぎあげられると困るスパイであるが、だからといって天皇家の血筋である一休に死なれても困る。一休の自殺を助けた後こう言った。
【これから再び戦争が起こる。応仁の乱といい、11年続き、その犠牲者は数百万人になる】
未来予知をしたその者。その正体は判らないが、応仁の乱は起こった。
京都は一帯は何度も焼け野原になり、家を失い餓死する者が大量に現れた。
一休は無力な自分に絶望し、未来予知をした者を探した。
その者は言った。
「君が世界を変えられるタイミングは5歳の頃しかない。天皇家同士の争いに自ら参加、口出しし、説得することでしか変える事はできない…。」
……ネタ切れ