全く物語が書けない人に送る書き方ノウハウ
書ける様になったのは、物語を書こうとは思わなくなってからだと思う。
私の場合、書こうと思考を巡らしても、大体は上手くいかない。少なくとも私の場合はストーリーを展開させ様と考えると、必ず詰んで書く事が嫌いになる。
6w2h的な連想ゲームでやると上手く回るかもしれない。
たとえば
『魔法使い』というキーワードをはめ込むとする
1いつ、
2どこで、
3誰が
4誰に
5何をした。or 6何をされる 7(それはどのように?) 8どれくらいに(どの様な規模スケールで?)
をテンプレートにして
たとえば
3誰が に
キーワード『魔法使い』を代入したとする。
そこから残り項目を好きに代入すると勝手にストーリーラインは組み上がると思うけど…
普通はいろいろと疑問せざるを得ない。なぜ『魔法使い』なのかと。
「魔法なんて、どうだっていい。むしろ幽霊の方がまだリアルだろ。」
と、思ったなら、
幽霊と魔法使いをドッキングしてみる。
(ドッキングはアイデア発想法において基本となる『組み合わせ手法』である。組み合わせの反対に要素を分解させたり、要素の大きさスケールを大きくしてみたり、小さくしてみたりというのも基本的なやり方であるが、筆者西中的には、今は組み合わせを思い付いた。)
ドッキングなアイデアから
『怨霊に憑依されると魔法(超能力)が使える様になるとしたら?』と考えてみた筆者は
『そんなチートなのはクソくらえだ。』と思った。(これは筆者西中のセンスの問題。無敵な主人公はシラケる事が多いので、そう思ったに過ぎない。憑依から超能力を得るな設定も深くは考えて思い付いた訳でなく好みの問題。)
主人公の設定は超能力無しが好きな筆者西中。ならば主人公は普通の人間であり、それ以外の全ての人間が、怨霊に憑依されて超能力を得た世界を期待する。(物事を逆説的に考えるアイデア発想法を使用)
たとえば、地獄世界の扉(地獄の門)が突如として開き、怨霊が人間界にパンデミックする様に襲来する。
見えない怨霊に呪い殺される人々、見えない怨霊に取り憑かれ、悪さをしまくる人々。
そんなバイオハザードな世界でサバイバルしていく話について…
を今思いついたけど、詳しいキャラ設定等はまだ何も考えてない。
言葉以外にも、映像的断片から物語が脳裏に見えていくパターンもあるが、そのパターンから思い付くアイデアは大体、右脳的にて論理的ではない事の方が多い。
実際、主人公が無能のままでは幽霊に勝ち目がなく、世界はバットエンドになるしかない。物語としてはイマイチな展開だろう
だからといって主人公に超能力的なのを授けて、ご都合主義な展開して良いのか? 主人公には、いかにバットエンドになって貰うかが重要なのではないか?
と考えてみると、さて不幸なバットエンドとは何かを疑問する事にもなる…
つまり、主人公にとっての最悪のケースを何かを考えてみた。
たとえば、最愛の人が幽霊に感染、その人に命を狙われ、身を守る為には殺さなければいけない状況が来たとする。
殺される事を受け入れようとする潔良い主人公を見てみたい。という作者の願望ありけり。
この件について怨霊は無抵抗な主人公に違和感を覚え行動を躊躇うかもしれない。その隙に宿主の自我が怨霊に抗おうとする…
等、ここまでのストーリーを組み立てるまで、特に難しい事は考えてない。冒頭の6w2h的なのとアイデア発想の基本的なものをちょこっと利用して、思うままに流されただけです。
たぶん、全く思い付けない人達の時期というのは、完成品に拘っている頃なんだと思う。起承転結という国語的抽象的なものに惑わされて、思考が凝り固まってるかなと。
たとえばクライマックスの様なシーンだけが目に浮かび、そこに話持っていけないとか、そもそも何も思い付かないとかなパターンだろうか…。
ハリーポッターの作者は好きな小説を冒頭から真似て書いたそうな。。(うろ覚えです。好きな映画の脚本の模写だったかもしれない)
多分、書いている最中に雑念が取り払われ、自分だったらここをああしたい、こうしたい、と欲望と相談しながら、結果としてハリーポッターの土台案ができたのかもしれない
西中筆者は一時期、著作権フリーで公開されているものを模写…しつつアレンジ投稿し、読者の反応を研究してた時期あります。文体を変えたり、ストーリー順序を並べ替えたり、談長な部分をカットしてみたり、自分好みな設定に変えてみたり
著作権フリーで公開されている小説は『小説家になろう』にある。検索フォームに著作権フリーと入力すると40作品くらい見つかる。
10万文字を超える長編は殆どないけれど、ノクターンR18にて40万文字レベルのが一つだけある。隠れてて検索しても出てこないので、以下に紹介しておく
Evans 作者:倉庫キャラその1
https://novel18.syosetu.com/n1122fw/
西中筆者がアレンジしたのもそれで話のテンポを早くしつつ、エログロシーンをカットして10万文字に凝縮。一般小説として公開してました。
筆者的にはノウハウ的に色々と得るものありまたが、ある程度書ける様になってからのチャレンジであり、ハリーポッターな作者みたく劇的な何かを得られた感覚まではありませんでした。
もし全く書けないタイプがチャレンジ人したら、もっと大きな影響があったかもしれないと思うけど。
もしアレンジチャレンジして劇的に変わったという経験をしたらば、後学の為に是非に西中へ報告お願いします。
研究、チャレンジ目的であれば、西中作品を使っても構いません。
作品名:全く物語が書けない人に送る書き方ノウハウ 作家名:西中