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邪神 白猫
邪神 白猫
novelistID. 68521
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君は愛しのバニーちゃん

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 プリプリとケツを振りながら近づく山田の頭に触れると、ポンポンと軽く叩いて戦線布告する。


「瑛斗先生、大丈夫? ……美兎達の、勝ちだねっ!」


(え……? いつの間に……俺、負けたの?)


 そんなことを思いながら頭上を見上げてみれば、そこにはキラキラと輝く満面の笑顔の美兎ちゃんがいる。
 
 山田に負けたことは悔しいが、この笑顔が見れるのなら……。まぁ、”負け”でもいいか、なんて。

 そんな風に思ってだらしなく微笑むと、その視線を何気なく美兎ちゃんの胸元まで下げてみるーー


(ーーーー?!!?!! グオォォオーーッッ!!!!)


 ブシューッと盛大に鼻血を吹き出した俺は、そのままゆっくりと倒れると仰向けにひっくり返った。


「……キャーーッッ?!!! 瑛斗先生が、死んじゃうっっ!!!!」


 心配そうに駆け寄る美兎ちゃんを他所に、俺の血走った瞳は、美兎ちゃんの胸元を凝視したままギンギンにカッ開く。


(これが……っ。試合に負けて、勝負に勝つ……ってやつ、か……?!!! なら……っ! いくらでも、試合に負けたって、いい……っっ!!!!!)


 水面から薄っすらと顔を出したまま、ドクドクと流れてゆく俺の鼻血。
 
 まるで事件現場かのように赤く染まってゆく川の中で、俺は歓喜の涙を流しながらゴボゴボと泡を出して微笑んだ。

 
(おっぱい……バンザイ♡♡♡♡)


 スケスケの美兎ちゃんのブラジャーをガン見しながら……。
 このまま死んでもいいと。本気で思えた。

 この日の思い出は俺の心に深く刻まれ、一生忘れることはないだろう。

 美兎ちゃんにもまた、この日の惨劇は恐怖体験として深く刻まれ、一生忘れることのない思い出となった。




 ーーこれが、後に語り継がれることとなる【給水・夏の陣2020】。


 鼻血もまた、後ろに倒れながら噴き出せば、綺麗な放物線を描くのだと。
 そんな新たな発見をした。


 キラキラと輝く赤い飛沫を上げて、見事な虹を作ったーー

 2020年、夏の思い出。