左端から見れば全部右寄り Part-4
7.”いわゆる”従軍慰安婦について
タイトルに“いわゆる”が付いているのは、本来ならばそんな問題は存在しないから、と言う意味です。
兵士の性欲を処理してくれる慰安所そのものは確かに存在しました、慰安婦と言う呼び名ではなく『特殊婦女』と呼ばれ、慰安所を形成して軍と行動を共にしましたが、軍属ではなくあくまで民間人としての身分でした、強制的に連れ回されていたわけではなく、要請を受け、報酬も受けながら同行していたのです。
報道を見ていると、あたかもほとんどが朝鮮人女性だったかのように見えるかもしれませんが、実際には日本人女性が過半を占めています、その辺りにもちょっと印象操作的なにおいを感じます。
募集に関して官憲が関与していたと言う記録はありますし、仲介業者を通じて集められたこともわかっています。
仲介業者とは、いわゆる人買い、女衒と言った輩ですから、人道的とは程遠い者です。
甘言を弄して、金で買って、借金のカタに無理矢理、と言った行為はあったでしょう。
ですが、日本軍が強制的に連行して性奴隷にした、と言う図式ではありません。
女性の尊厳や人権と言う見地に立てば、同じことだと言う意見もあるかと思いますが、問題は強制性です、強制があったとすれば人買いや女衒にあったのであって、日本軍にではありません、無理矢理『特殊婦女』にされてしまった女性たちに同情はしますが、強制したのは日本軍ではありません、つまり、謝罪や賠償を求めるとすれば人買いや女衒に対して求めるべきものなのです。
しかも当時はまだ売春禁止法はありませんでした、違法性もないのです、現代の感覚からすればあってはならないことかもしれませんが、現代の法律に照らして違法と言う判断は成立しません、それが合法だった時代に遡及して違法判断は出来ません。
また、当時の各国軍隊の中にあって、慰安所を設けていた日本軍はむしろ人道的と言えます。
なにしろ明日の命をも知れぬ戦場です、男ならばこの世に思い残すことがないように性欲を満たしておきたいと考えても不思議はありません(ここを衝かれると男と言う性そのものが悪と言うことになり、ゴメンナサイと言う他ないのですが)、そこに欲求を満たしてくれる女性がいないとなれば、レイプと言う犯罪に走りかねません、実際に戦時下ではそのような事件は頻発していました、日本軍としてはそのような犯罪を防止するために慰安所を同行させていたのです。
彼女たちの仕事は過酷なものだったことは想像できます、軍に同行しているわけですから危険とも隣り合わせです。
ですから、当然彼女たちには充分な報酬が支払われています。
一般兵士の月給は15~25円でしたが、彼女たちは月に1,000~2,000円を得ていました。
ちなみに陸軍大将の月給は6,000円だったそうです。
そして彼女たちが性奴隷などではなかった証拠に、『兵隊と一緒に映画を見た』とか『ピクニックを楽しんだ』と言う日記も残されています、日本人将校の妻となった朝鮮人女性も居たくらいです。
戦場ですから自由な生活と言うわけではなく、映画やピクニックをそうしばしば楽しめたとは思えませんが、少なくとも兵士よりは自由だったことが窺えます。
元慰安婦と名乗る方々の証言にもおかしなところが多々あります。
例えば『ブーツをはいた兵隊にジープで連れていかれた』と言う証言、そんなはずはありません、日本兵はブーツではなく脚絆でしたし、日本軍はジープを持っていませんでした。
連れ去られたとする年齢にもおかしな点があります、計算すると当時11歳だったことになると言う証言もあるのです。
彼女たちは既に高齢なので記憶にあいまいな点はあるかも知れませんが、若い頃の記憶は鮮明なものです、まして極限的な状況であればなおさらのはずです。
中には『朝鮮人の人買いに売られた』と証言している方もいます、『日本軍にさらわれた』ではないのです、そしてその人買いがつけていた記録も残っています。
また、日本政府が、人買いが多数あったとされる済州島で聞き込み調査をした事があるのですが、その結果は『韓国の男を馬鹿にするのか? 娘たちが大勢連れ去られたりしたら指を咥えて見ていたはずがないだろう?』と言うものでした。
『従軍慰安婦』と言う言葉が初めて世に出たのは吉田清治なる人物の『ルポ』です。
それを朝日新聞が紙面に掲載することによって広まったのですが、吉田清治は後にフィクションであったことを認めています、その際、朝日新聞は『精神的強制性はあった』などとして抵抗しましたが、最終的には内容を精査せずに掲載したことを認め、(ごく小さく)訂正記事を掲載しています。
このように、日本軍と行動を共にして、その慰安を職業としていた『特殊婦女』は確かに存在しましたが、強制されて日本軍に帯同させられていた女性たち、いわゆる従軍慰安婦は存在しなかった可能性が極めて高いのです。
極めて高い、と表現するのは、『あった』と証明するにはたった一つの証拠で足りますが、どれだけ証拠を積み上げても『ただの一件もなかった』と証明することはできないからです。
韓国側が『証拠』としているのは、元従軍慰安婦だったと自称する女性たちの証言だけです、そして何度でも持ち出すのは、当時の官房長官・河野洋平氏の言葉、いわゆる『河野談話』です。
河野談話の中で、日本軍が慰安所の設置に関与したこと、そのことによって朝鮮の女性たちに多大な苦痛をもたらしたことを認め、謝罪していますが、強制連行したと言う文言は出て来ません。
ですが、以前『韓国は何故反日か』で触れたように、韓国での謝罪は日本でのそれとかなり意味合いが異なります。
ちょっとしたジョークがあります。
青信号で事故ったら「お前が悪い」、黄信号で事故ったら「お前が悪い」、赤信号で事故ったら「お前も悪い」。
韓国での『謝罪』は『全面的に非を認め、どのような処分を受けようと甘んじて受ける』と言う意味合いになるのです。
河野談話において、朝鮮の女性たちに多大な苦痛をもたらしたことを謝罪しています、ここまで言ってしまったら他の文言は意味をなしません、何しろ全面的に悪いと認めたようなものですから、韓国から見れば良いなりになるのが当たり前、自分たちが蒸し返しているのではなく、日本側が河野談話を撤回しようとあがいているようにしか見えないでしょう。
そして彼らにとって日本人は『穢れた血を持つ獣のような民族』ですから、ああもあろう、こうもあろうと想像は膨らみ、それは彼らの中で次第に現実に起こったことに変換されて行きます。
何かと『起源』を主張するのを見ればその辺りの思考回路が理解できると思います、「空手はテコンドーの亜流、剣道の起源は韓国のクムド」と言った辺りはかなり本気で信じられているようです、「キリストは韓国人」まで行くとさすがに信じる人は少ないようですが、「孔子は韓国人」程度だと結構同調する人も多く、中国人にキレられているようです。
作品名:左端から見れば全部右寄り Part-4 作家名:ST