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宇宙に虹、大地に黄昏 2巻

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リリパットへの渡航


スペースコロニーと呼ばれる人工的につくられた大地は、円筒型をして、多くが河と呼ばれるミラー面をもっていた。
これは太陽光を取り込むためのもので、陸地の部分を六分割させていた。
コロニーのつくりは規則的で、設計された年代によって誤差はあるものの、どれを比べても小異なものなのだ。
少なくとも、自然と民族によって構成された地域に比べれば、きわめて無個性で、生物を生活させるには無機質すぎるように見えた。
文化がないのだ。
これは移民が始まってから百余年という歴史の浅さによるものだけではない。
広大な自然や風景、そして時には生命など理不尽に奪い去ってしまうような脅威がないからだ。
そのため、人々は毎日、変わりの無さすぎる日々を消費していったのだ。
考えなければいけないことが少ないのは楽だが、酷でもある。
そんな人工の大地が肉眼で視認できる位置まで、フォルティスとルミナを乗せた機体は流れてきていた。