小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

≪逢いたき人よ≫


乾ききった夏日に晒され
いくつもの花のいのちは
夜の帳に息を吹きかえす

夜空に微笑む月のひかり
くさむらに歌う虫のこゑ
我が命の傷みはそのまま

老いる肢体と奮起する心
相反するものの共同体が
流れのままに生きている

心残りの人とのわかれを
逢いたき人との繋がりを
諸とも重く受けるままに