LGBT(おしゃべりさんのひとり言 その20)
その20 LGBT
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーという性指向の概念がある。
すべての人間の個性を尊重するために工夫された、心遣いの垣間見える表現かなと感じた。
僕の感覚じゃ(間違いなく古い感覚なんだけど)、レズやゲイを異質なものと感じてしまう。
そういった人を否定するような考えはないし、もし友達にそんな人がいたとしても、付き合い方が変わるようなことはないと思う。
でも、自分自身がゲイで、或いはバイで、男を抱けるかって聞かれたら、それは無理だと思う。
中学3年の娘に、こんな話をしてたら、考えが古いって言われた。
なぜ娘とこんな話題で議論する必要があるのかというと、学校で出されたディベート授業の課題で、LGBTに付いて調べてるんだそうだ。
(中学の授業でやる内容なら、R-18指定じゃないだろうね)
それで、僕の感覚が否定的って言われたら、返す言葉がない。
いろんな性指向の人を認めようと考えてるのに、本心は(生理的には)拒絶してしまってる。
そこで同性愛の何に違和感があるのかって考えてみた。
自分が女を抱く。→首を縦に振れる。
自分が男を抱く、或いは抱かれる。→首を横に振る。
女が女を抱く、或いは抱かれる。→首を傾げる。
女が男に抱かれる。→首を・・・あれ? なんか悔しい気がする(笑)。なんで?
女の人が男に抱かれるのって、当たり前のことなんだけど、自分が興味を持ってる女性で想像してしまったからだ。
じゃ、そんな女性が女を抱く。→考えられないけど、興味は湧く。
そんな女性が女に抱かれる。→考えてみたら、ちょっと興奮する。
僕って、こういう性指向だったっけ? でもこれ、異常じゃ無いですよね。LGBTを許容する社会じゃ、許される感覚ですよね。
同性愛を否定してるんじゃなくって、自分には考えられないってだけで、僕は女性が好きな性指向なのだと、娘に言ってやろう。
いや、そんなこと娘に宣言するバカ親にはなりたくない。
じゃ、どんなふうに説明したらいいのだろう。
僕が男同士の性関係を、受け入れらていない理由?
別に、マツコ・デラックスに押し倒されたような、トラウマがあるわけでもないし。
身近にそんな人いないかな? 聞いたことないな。
アイツは人妻好きだとか、ロリコンだとかって聞くけど・・・
ロリコン? それって、どれくらいロリコンかにもよる。
JKを好む大学男子。→まあいいか。
JCを好む男子高生。→あるだろうな。
JKを好むサラリーマン。→アカンはず。
JCを好むサラリーマン。→絶対にアカン。
JSを好む・・・・・・
いた。そんな奴がいた。可愛かったら小学生でもいいと言ってた奴がいた。
これはいかにLGBTが社会に受け入れられても、犯罪として扱われる。
僕もJSが出て来るようなAV動画には、嫌悪感が激しすぎて、絶対見れない。
娘を持つ親なら当然だ。
そう言えば、男同士のAVも見ない。
じゃ、どんなAVならよく見るかって、それは秘密だけど、興味がないものは見るはずない。
それが答えだ。
男同士の性関係に嫌悪感があるんじゃなくって、興味がなかっただけだって、娘に言ってやろう。
でも、いつのタイミングで言えばいいんだ。
つづく
作品名:LGBT(おしゃべりさんのひとり言 その20) 作家名:亨利(ヘンリー)