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エロイムエッサイム

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「エロイムエッサイム」

 あっ勝手な事している
 ねえ、私とっても自由なのこれから気ままに、何処かへ遊ばない
 あの子は、私が直接話かけても、振り返りもせず、立ち去った
 あの子は、きっと一人でいる事に、馴れてしまっている
 私は好きで、一人に成った訳じゃないそう、軽快小気味好く、サクサク行きたいのに、何時も、何彼に付けて立ち往生
 しかしこの世は、何かを得る為に自分にとって不利益に成る事が、誰かと何かを、共有
する事が常
 理想のためと思うが、現実は私を嫌らしく汚していく体が綺麗なら、尚更これも、自身を餌にしているようで胸が痛む
 一生懸命生きて、色んな事が有って、寄り添い逢うように誰かと惹かれ合う、生きる為
に必要で、生きて行く事の運命だと思うだからこそお互いにどうしようも無い時は
どんな形であれ、手を取り合う事はとても綺麗な事だと思う             
ふと何かに駆られ、辺りを見回すと偶然にも素知らぬ顔で歩くあの子がこちらに向って来た私は、直感的に先制を先に仕掛けた
 「私じゃだめかな」
彼が私の目を見つめ、私の間合いに入って来る
 一歩、一歩近づく、緊張と恐怖からか、おまじないが、私の口から零れだす
「エ、エロイム・・・」
 決して自分を曲げない勇気を
 「エロイムエッサイム」
 我は求め訴える
 

作品名:エロイムエッサイム 作家名:ハンソロ