小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

フリーソウルズ2

INDEX|66ページ/71ページ|

次のページ前のページ
 

Scene.58
ユアトビジョン

灌北アリーナ内控室

リョウ  「来れないってどういうことだ?」
レン   「ユアトが来なくて、どうやってコーナー進めんだよ」

リョウとレンに詰め寄られるカモ。

リョウ  「はじめからぶっちするつもりだったんだ」

ゆっちんがスマホでメールを確認している。

ゆっちん 「スカイプで出演するってよ」
リョウ  「スカイプ?」
レン   「なんで?」
ゆっちん 「詳細は控えるが、総理直々に緊急の有識者会議に招かれた、そうや」
リョウ  「ならそっちをスカイプにすりゃいいだろ。こっちが先約」
カモ   「総理直々だからな。よっぽど大事な会議なんだろ」
リョウ  「こっちは大事じゃないっていうのかよ」
ゆっちん 「だからスカイプで出演するって。生配信も続けるって」
レン   「大事な会議って何だよ?」
カモ   「俺が思うに・・・今、日本中で動物による襲撃事件が起きてるだろ。死傷者が多数出てる。あれに関係してると思う」
リョウ  「未だ原因がわからないってやつか」
ゆっちん 「海外メディアも注目しとるな、CNNとか」
カモ   「野党議員の政権への口撃が半端ない」
リョウ  「で、エセユーチューバーのユアトにまで、声がかかったってわけか」
ゆっちん 「ユアトを知ってる者が、政府の中にいることが驚きやわ」
リョウ  「でもカモさん、どうするよ。ユアトに会いたいがために時間割いてくれたんだよ、姫君」
レン   「謝罪しに行ったほうがいいんじゃないか?」
ゆっちん 「じゃ、僕、謝りに行ってくる」
リョウ  「ゆっちん、お前はJKの楽屋に行きたいだけだろ」
ゆっちん 「お、この中に、人の心を読める奴がひとりおるな」
カモ   「(おもむろに)俺が行く」

と言って立ち上がったカモをゆっちんがスマホを見て制する。

ゆっちん 「待って。メールの続きがある。みんなには自分から直接オーロラビジョンを通して謝るから、このまま進めて。だって、ユアト」


作品名:フリーソウルズ2 作家名:JAY-TA