pv1000とか噓やんガチクズニートで異世界転生(26話から
しかし、その世界線を誰もが自由に行き来してはいけないというのが彼ら自身の規則でもある。なぜなら、彼ら自身がその世界線の統括者になってしまえば世界線同士で争う危険性が出てくるからだ。
もし、この世界線の中継地点でもある自身の世界の奪い合いの為に世界線同士で敵対してしまえば彼ら自身、全てが滅ぶであろうと感覚ではあるが分かっていたのだ。
それでも青年は自身の世界を滅びから救うために、勇士を集め、自身の世界線に戻り世界を救ったのだ。
青年は英雄として称えられた。
後にこれが足掛かりとなり、その中継地ともなる世界線で「英雄業」と呼ばれる仕事が成り立ち、会社にも似た構成で発足したのである
第30話 リアニア国
「諸君、人は戦争を好むものだ。力ある者がこの世に跋扈する限り。彼らは皆勝者だ。そして、皆、勝者が好きなのだよ。それが皆を争いに駆り立てる最大の衝動なのだ。その衝動に混じり気等無い。いらぬモノを捨て、今ある活力を、その素晴らしい才能を存分に輝かせ、その思いに準じるのだ。
諸君、諸君等は死ぬであろう。長い争いに身を投じて死ぬのだ。だが、その恐怖が何だというのだ。真の英雄がそんなものに脅かされるというのだろうか。諸君、良く覚えておきたまえ。英雄という言葉は死よりも重く、そして、偉大なのだ。
諸君、教訓というものを良く覚えておきたまえ。戦いに身を委ねるのなら猶更、それを守ることだ。良く注意し、良く即応するということを忘れぬ為にも。
諸君、例え、諸君等の腕が、足が、胴体全てが忌々しい魔族やシュベリアンの連中にもぎ取られたとしても、どれだけの血を流そうとも、決して屈するな。諸君等は戦士だ。敵に屈する者を誰も戦士とは呼ばぬだろう。
諸君、奴らがワインを飲み、高級なソテーを頂き、良い気になりきっているところを地獄に変えてやるのだ。空のグラスを奴らの血で満たし、白い皿にはドス黒い血で濁った奴らの臓器を乗っけてやろう。
さぁ、共に進軍し、共に戦い、共に地獄を作ろう。
行くぞ、諸君。」
大陸の中でも海に近い場所にその軍国がある。その国の周りは強大な鉄の壁で覆われており、その壁の所々からは強大な鉄の砲台が顔を覗かせている。リアニア国。大陸各所でも最も好戦的な国ではあるが、外交はどちらかといえば
控えめでもある。それは、彼ら自身のある種の正義感にも似たものからくるものである。リアニア国リアニア帝軍ジョリビアル・パット将軍が言うには
「弱者と戦うほど、我々は下郎の糞野郎ではない。」
ということらしい。
彼らは第一次対シュベリアン戦時に天老と共にシュベリアンに進軍したが、先の大戦では彼らもまた敗退を喫した。しかし、他国に比べれば最後まで最大限に前進した国でもあった。
彼らは、天老が半壊した後も自国で体制を立て直し、天老が停戦を申し出た時まで懸命に戦い続けた。そして、彼らはシュベリアンがそれを破棄したと知った時からまた新たに軍を編成し、きたる第二次戦に向け備えていた。
作品名:pv1000とか噓やんガチクズニートで異世界転生(26話から 作家名:舞いたけたけ