おしゃべりさんのひとり言【全集1】
その50 集中力UPの秘策
先端恐怖症の話題の回に、付き合いの長い読者様から、こんなコメントが。
「目と目の間に尖ったものを向けると、集中力が上がる」って言ってましたよね。
ああ! 言ってた。言ってた。
これは確か、僕が以前お世話になっていた某ブログに投稿したコメントのことだよ。
もう忘れてたけど、昔からこういう変なことをよく言ってた。
僕が先端恐怖症なのは紛れもない事実。尖ったものが怖い。
それを敢えて自分に向ける行為は勇気が要るし、我慢には根性も要る。うっかり失敗して突き刺さないように注意も必要。
つまり、すごく意識を集中させないといけない。
普段から(集中しなくちゃ)って、頭でそう考えても、うっかりすることってあるでしょ?
でも先端恐怖症の僕が、前述の状況で、他のことを考える余裕なんて、あろうはずがございませ~ん。
これが、ものすごい集中力につながるんです。
尖ったものが恐いから集中できる方法、『先端集中法』とでも名付けておきましょう。
例えば、
重たい物を持ち上げようにも、面倒でやる気が出ない時、この『先端集中法』
一気に気持ちが入って、すんなり持ち上がる。
フリーハンドで円を描く時、『先端集中法』
フラフラ筆跡がブレるのをコントロールしながら、きれいに一周できる
ゴミ箱にティッシュを投げ入れる時、『先端集中法』
3メートルも離れていると、失敗した時に拾いに行くのが面倒だけど、ストライクの確率が高くなる。
(時間がかかるから、近寄った方が早いって突っ込みは無しで。ロマンだから)
バスケやってた頃に、これを知ってたら、フリースローが・・・
でも、テストの時とか、小説を書くとか、長時間の集中力には活用できない。
瞬発的な集中力にだけ、有効だと思うんだ。
そんなの気のせいだって言われる方もいると思うけど、じゃ、こんなことも出来るんですよ。
段ボール箱に指で穴を開けられますか?
人差し指だけを突き刺して、ズボッ!
空手家なら出来そうだけど、素人には恐怖と心配が先に立つでしょ。
だって、(指先をどれくらいの勢いで段ボール箱に突き立てれば、穴って開くんだろう?)こんなこと誰も考えたことないでしょ。
ナイフやニードルみたいに先端が尖ってたら簡単だろうけど、僕の指は尖ってない。
じゃ、爪を使えば・・・? いや折れる。むしろ爪は切っとこう。
思い切ってやってみ。(女性はやめときね)
きっと激痛に加えて、深爪になるよ。
これを、例の『先端集中法』でやってみたらどうか。
なんでもいいから尖ったものを、自分の両目の間3センチに突き付けて・・・
(その尖ったやつで、穴を開けた方がいいって突っ込みは無しで。ロマンだから)
そんで以って、集中力を高める、たかめる、タカメル・・・
その恐怖が十分感じられたタイミングで、一気に人差し指を段ボールに突き下ろす!
「えいっ!」
そうしたら簡単に穴が開くんです。まったく痛くない。
まるで指に着いた水滴を払うくらいの勢いでも、第ニ関節くらいまで、スポッと入る感じです。
段ボールの層が2枚重ねになった強化段ボールではどうか?
その強度は手で持っただけでも、折り曲げ難いのが解ります。
たわみもないくらい、カチッとしたやつです。
『先端集中法』よ、その実力見せてみろ!
集中ーーーーーーーーーーえいっ! ズボッ!! 成功!!!
てな感じでした。
一度成功すると後は自信が付いて、繰り返し出来るもんだけど、1秒間に(ボンボンボン!)と連続3個くらい穴を開けてやると、みんな爆笑しますよね。
でも暫くやってないと、また不安になって、失敗するんです。
そしてまた『先端集中法』。すぐに出来るようになる。
指先を目と目の間に近付けて見詰めるだけでもいい。鼻の上辺りがムズムズし出すとOK。
友達も真似してみたら、誰でも出来るんです。
まるで超能力が身に付いたみたいに感じるんだとか。
きっと集中してて、次の動作に不安を感じる前にやるから、マイナスの気持ちが邪魔しなくなるんだろうな。
瞑想状態と同じなのかも。
ぜひ皆んさんも挑戦してみて下さい。自己責任で。笑
作品名:おしゃべりさんのひとり言【全集1】 作家名:亨利(ヘンリー)