おしゃべりさんのひとり言【全集1】
その17 新型コロナコロナコロナまたコロナ
未だ僕らの周辺からは、新型コロナPCR検査で陽性反応は出ていない。
僕は、少し前にシンガポールに出張に行く際に、全員に義務付けられていたエイズ検査を受けて、英語で書かれた検査結果を見て愕然としたことがあった。
結果は、『negative(ネガティブ)』!!!
やってしまったのか!? と思ったら、ネガティブは、日本語で『陰性』だった。
『positive(ポジティブ)』の方が『陽性』で、結果アウト! って話だけど、日本語で考えたら、逆なような気がしませんか?
まあ、そんな話は置いといて。。。
マスクは手放せないけど、残り少ないので、使い捨てマスクも洗って使っています。
中学生の娘は電車通学だけど、学校は休み。でもたまにクラブがあって、電車移動は心配です。
「マスクしなさい!」「手洗い、うがい、しなさい!」「まめに水を飲め!」「目をこするな!」「鼻くそほじるな!」
滅多なことはないかと思いながらも、危機感のない若者たちクラスターに遭遇して、いつ巻き込まれないとも限らない。
職場でも同じ。
危機意識の低い社員も多いので、もう職場にウイルスを持ち込んでるんじゃないかって、疑心暗鬼になる。
うちの事業部は、今期ものすごく成績がよくって、今までで最高の売上と、利益率をたたき出してきたので、サプライズで4月に特別ボーナスを出す計画だったのに、こんなことになっちゃって先行き不安なので、それが数万円程度の寸志になっちゃった。
それでも今日、みんな大喜びしてくれてたけど。
その中で、売上を落とすなとか、今後の受注はどうなってるって、しょっちゅう社長から連絡が来る。
精神的に限界・・・とまではいかないけど、うっとうしさは普段の10倍くらいに感じる。
先月、台湾で14日間の完全隔離生活を終えたAさんの話はどうかって言うと、2週間ぶりに外に出られたものの、体力が落ちていて、階段を上ると足が震えるとか。
今では台湾では、外国人の入境を完全にシャットアウトして、出張に交代要員を送れなくなってしまった。
90日間は、いわゆるNO-VISA(査証なし)でも滞在可能だけど、台湾政府は更に120日まで、滞在期間を延長してくれている。
これって会社にとっては割と助かる。出張者を帰国させずに、仕事が確保できるってことだけど、本人にとっちゃ、つらい現実だよね。
さらに現地法人は、帰国させたらその先の業務が滞るので、更にVISA(査証)を取らせて、半年でも1年でも、出張期間を延ばせるように依頼してきた。
Aさん、もう地獄から帰還できません。
一方こっちの職場ではどうかって言うと、全員が出勤前に体温を測定し、1日にどんな行動をとって、何で移動した、何人くらい乗っていた、誰とどのくらいの距離で話したかなど、詳細な記録を付けさせられている。
いっそ国の命令で、全企業活動停止! 不要不急の外出禁止! 自宅待機しとけ! 言ってくれないかな。
もちろん休業補償も手厚く。
みんなそう思ってるでしょ。
作品名:おしゃべりさんのひとり言【全集1】 作家名:亨利(ヘンリー)