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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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おしゃべりさんのひとり言【全集1】

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その76 コーピングのすすめ



「も~ういいかい?」
「ま~だだよ」

どうなればいいの? なんでまだなの?
それは、その人が(どの程度までやれば十分)って思ってるかによる。
何か面白いことをするためには、思い付きと計画が必要だ。絶対にうまく行く、明確なゲームプランが。

子供のころ遊んだ「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」って、子供でも解かるルールがあって、参加者全員が共通の目的のために行動する。時には協力し合って、時には敵となって。
これが面白かった理由は、明確なゲームプランが存在しているからなんだ。ルールも分からないのに、ただ走れ、隠れろ、捕まえろでは、楽しめないじゃない。

仲のいい友達っていうのは、そういう共通の価値観から親睦が深まるもんでしょ。
夢って言うのもそれと同じで、叶えるための明確な道筋を知っていれば。その過程も楽しめるし、諦めなければ、どんな夢でも叶うはず。
火星に住みたいとか、世界征服したいとか、ちょっと特別な夢は、叶うまでに一生じゃ時間が足りないこともあるだろうけど。

そう、人生は短い。ボーっと生きてちゃ、チャンスがあっても気付かないもんだよ。いつも何かないかって、アンテナを張ってれば、いろんな話が舞い込んでくるもんだ。
これはいけそうと思ったら、すぐに動き出そう。でないと、幸運の女神は俊足らしい。髪型はショートカットで、服装はミニスカート姿らしいから、慌てて手を伸ばしても、掴めるところなんて無いって。通り過ぎてからではもう遅い。
例えば、流れ星を見付けたら、それが見えてる間に、3回も願い事って言える?
僕はそれをすぐに言えるくらい、目標を明確にしてきた。「肉食べたい肉食べたい肉食べたい!」って感じで。

いつもギラギラと、獲物を狙うようにしていないといけない。つまり自分に大事なことを明確にする必要があって、そうすることで常に意識を保てる。
そのためには、まず自分の目標を書き出すのって大事なんだ。今の目標、1週間後の目標、1か月後の目標、3か月後、半年後、1年、3年、5年、8年、10年・・・
全部、次に繋がってる目標でないと意味がない。

それらをもっと強く願う為に、『やりたいことリスト』を作っておく。今やりたいことを100個書き出すんだ。100個だよ。100個!
ほしい物、行きたいところ、食べたいもの、やりたいこと。大それててもなんでもいい。とにかく100個。10個や20個じゃ意味ないんだよ。
夢ってのは向こうからやって来るもんじゃない。偶然出会えて憧れることもあるけど、本当にやりたいことは、無理にでも絞り出すところから真剣に考え出さないと。
今の経済力で出来ることしても、それはただの娯楽に過ぎない。ちょっと、ほんのちょっと頑張らないと出来ないようなことをリストアップしていこう。そうすれば、自分がどんな生き方を望んでるのか分かる。周りの人にも公言出来るくらいになったら、一緒にやろうって人や、何かを紹介してくれる協力者も出てくる。
「ポルシェほしい」「スカイダイビングやりたい」「ディズニーワールド行きたい」「子豚の丸焼きチャモロ風食べたい」
20代の頃、いっぱい書いてたな。でもそれらを本当に望んでたわけでもない。その中から本当に叶えたいことを優先して、行動に移すことが出来るようになった。もう7~8割くらいは実現したし、もっと新しいことも追加できる。

そうしなかったら、夢なんか漠然としていて、実現してもしなくても気にならないでしょ。
「偶然うまく行けば、夢が叶うかも」ってレベルじゃ絶対に叶わないよ。
どうしても叶えたい夢を見付けて意識し続けないと、方向性がブレてしまって、諦めたり考え直したりして、結局またスタート地点に戻ることになる。いや一歩踏み出すことさえ出来ていないのかも。
そんなことしてたら、40歳くらいで、まだ10代の頃と何も変わってないってことに気が付いて、夢を語るのが恥ずかしくなってしまう大人も多いことだろう。
でも次の夢を語れる老人もいるじゃない。きっとその人、これまでに些細なことから大きなことまで、途切れることなく夢を実現して来たんだろうね。