小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジ達の白球 61話~65話

INDEX|2ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


 「それがさ。どうやらもう、後の祭りみたい」

 「後の祭り?。なんでだ、いまならまだ登れるだろう。帰れるだろう」

 「交換しそびれたの。あたしの車はまだ、夏タイヤを履いたままなの。
 ノーマルタイヤじゃあの坂は昇れないと思うな。たぶん・・・」

 「夏タイヤのままか。なんてこったい。
 それじゃ登れないな、あの急坂は・・・」

 「そう思うでしょ、あんたも。
 いいわよ私のことは。このまま、お店に泊まるから」

 「泊る?。ずいぶん無茶なことを平然と言うねぇ。
 布団は置いてないぜ。
 しょうがねぇなぁ。しかたねぇ、俺が送って行ってやる」

 「あら。あんたが送ってくれるの。嬉しいわ。
 でもさ。あんたの車は大丈夫なの。
 ちゃんと、雪用のタイヤを履いているの?」

 「大金をはらって新品のスノータイヤを装着したばかりだ。
 この日のためにな」



 「あら。わたしのためになんとも用意周到なこと。
 ついでに送りオオカミにならないでね」