小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

降水確率は100%

INDEX|5ページ/5ページ|

前のページ
 


「確か小学校の時に、一緒の傘で…」

 繁晴君の言葉を、一子さんが遮ります。

「そう言うのは、相合傘とは言わないの」

「?」

「─ それなりの関係の男女が、一緒の傘に入るのが あ・い・あ・い・が・さ」

 横目で、様子を伺う一子さん。

「まあ…ちゃんと言われた覚えが ないんだけどね。私は」

「何を?」

「釘で刺すよ。」

「今…ここで……い、言わないと………だ、駄目か?」

 パニクる繁晴君を目の当たりにして、一子さんはため息をつきます。

「今日の所は、許してあげよう」

「…」

「近日中に、ちゃんと告白する様に。」

「……」

「じゃないと、また私に借りが増えちゃうわよ?」

「お、おぅ──」
作品名:降水確率は100% 作家名:紀之介