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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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たいぺん新連載! 『 コーヒーは豆から出る飲み物』

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豆…鳩が豆鉄砲を食らう: 驚いて、きょとーんとする業。それというのも、俺は鳩が言葉を発しているのがアメージングなことだと言いたかっただけだ。なのに、鉄砲はないだろう、と俺は呟く。苛立ちながら、コーヒーを粉砕した。つまりは、と俺は細めの湯を注ぎこみながら考える。豆そのものの風味と新鮮さを保つために、俺は努力している。これが、ひいては美味いコーヒーを出す。
よく考えたら、昨日開けたばかりの袋のはずが、もう追加豆が必要な量にまで落ち込んでいた。1杯、700円ということもない。俺は頭を振って、その袋に穴が開くほど目を凝らす。細かく穴が開いていた。虫…じゃなくて、こういう現象を妖精の仕業という。

苦みと酸味の強すぎるコーヒーをブラックのまま飲み干して、俺は家を出た。350円。もし1人もんじゃなかったら。理不尽な搾取だ、今日も俺は心の中で叫び続けている。心の中で、誰かに向かって。俺と暮らしてるのは、一体どこのどいつなんだ~~~。

実はこの話にはオチがあって、粉だと大丈夫なんだってさ。知らなかっただろうな、みんな。俺は「みんなってダレ」という母親とかが言いそうな言葉を思い浮かべて苦笑した。味はまず挽き立ての勝ち。たぶん、豆の隙間がなんかなんだけど、俺は量子学とか詳しくないから。やっぱり一人は淋しいな。