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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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俺々シリーズ苛立ち編 『 アイスは好きですか 』

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アイヌっていう民族いるだろ、あれな、もしかしてアイスを作った奴らかも知れない。俺はアイスクリームを木のヘラみたいなので、すくってまた一口食べた。寒い地方で、酪農牛乳の缶を坂の上から転がして、山のふもとの村まで送ると、出来上がってて高く売れる。きっとそうに違いない、と考えているのは冗談だとして、本当にそういう、発明的な食べ物ってどうしてあるんだろう。
この間「あずきアイス(簡単!3分でできる)」作りに失敗したことを思い出して、少し憂鬱になる。それからずっと、アイスについて考えがちなのだけど、店のやつは確かにドロッとねっとりしてるからいいが、どれだけ砂糖を使ったら……結局、アイスクリームについて考えるとき、と俺は靴のかかとに足を押し込んでから鏡をちらっと覗き込む。
全身的にOK.それで、今からずっと、アイスについて詳しい奴になるつもりな訳だ。コンビニアイスは当たりが多い。変な冷凍庫の味はしないし、固すぎない。新製品は、果物そのままシリーズの第〇弾だった。本当!体に悪い果物といった感じだ。糖分が多すぎるんだYOを食いまくることが、将来の俺をはげさせるなら、もう食べない、だけど。と、俺は新製品のパッケージを見て苛立ちを覚える。糖分100%を濃縮還元して、さらに砂糖を入れたやつを冷やし固めるをやるってことは、売れ残りのジュースとかもっと遡ると売れなかった果物とか使ってて、つまりさ、只同然だろ。けど作ろうとすると時間と、やっぱ金とか掛かるだろ。で俺とかが買ってあげると、また新しいのが出て、やっぱりそんなことに客は満足しちゃってる。つまるところ、冷凍庫を作った奴がアイス売るを作ったわけ。俺は鼻を鳴らして、冷蔵庫の左下横の戸を引いて、どさどさとアイスクリームを投げ込んだ。
「アイスは好きですか」パッケージに書いてある文字が見えた。好きだよ、もちろん。きっと死ぬ時、思い出すよ。